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2016年8月14日 (日)

万里青天

トイログ滞在も6日目になったが、朝は雲が立ち込めて雨になっていた。

大会も終わって、そろそろ帰国してからのことが気になり始めている。

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傍らのストーブでは薪が燃え、外を見渡してもそれぞれのパオから煙が立ち上っている。

今日はこうやって、パオの中で昨日の疲れを癒す他なさそうである。

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ところで、このモンゴルの人々のことである。

都市部は別にして、上古以来の恰好で草原に住む人々は、一見みすぼらしげである。

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ヤクや馬を追って、時に観光客相手にヤクの革製品を売ったりして生計を立てている。

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国民の月収は日本円にして平均で8万円程度まで向上しているらしいが、果たして農村部はどうだろうか? 

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かつて(1570年頃)明と彼らとの間に和睦が成立し、中国人に馬を売って穀物や絹を買う交易が確立する様になる。

以来、モング(蒙古人)は、往年の闘争心を失っていったと言われる。

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さらに西方から伝わったラマ教が殺生を禁じていたのも多分に影響したともいわれる。

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それにしても彼らの漢人嫌いは歴史的なもので、かつてロシアに次いで社会主義化したのも、関東軍の脅威もさることながら、

それ以上に中国から離れるべしという要素を多分に持っていた。

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その社会主義を捨て去って、今日のモンゴルは、外国資本を導入して近代国家への道を急いでいる。

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今このフブスグル湖の湖畔には、無数のキャンプ地が生まれつつあるが、その多くが中国、韓国、日本などからの投資らしい。

ちなみに私達の逗留したモノログは、中国人がオーナーらしかった。Img_6930

資源豊富で未開発なモンゴルだが、さて発展途上国の常として自立発展が出来るのかどうか。

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ところで素晴らしいモンゴルでの滞在だったのだが、同行の多くの皆さんが溶連菌(?)にはなはだ苦しめられた。

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私のパオでは4人のうち3人が倒れ、私だけが元気で帰国したのだが、その私も、

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帰国してほぼ4日間は何も食べることが出来ない程の下痢と発熱が続いたのである。

原因は、レストランのろ過機の水だろうと推測している。

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ともあれ、午後は晴れ上がって、美しい景色を心ゆくまで楽しませてもらった。

そのトイログの雲を眺めながら、晩唐の杜牧の七言絶句、「雲」を思いだした。

 尽日看雲首不回 (尽日 雲を看て 首を 回らさず) 

 無心都道似無才 (無心 全て言う 才無きに似たりと)

 可憐光彩一片玉 (哀れむべし 光彩 一片の玉)

 万里青天何処来 (万里青天 何れの処よりか来たる)

ひねもす雲を見つめて よそ見する事も無い。

無心でいると言うことは 才が無いのだと人はいう。

だけど、愛すべきは鮮やかに輝く あの一片の雲

一面の青空の中を 一体お前は何処からやってきたのか。

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