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2016年8月20日 (土)

甲斐駒ケ岳(黒戸尾根)へ

甲斐駒ケ岳は山岳信仰の霊場であって、黒戸尾根を辿る登山道は日本最大急登のコースだ。

今年はこのかなり危険を伴う山岳信仰の道を辿って、山頂を目指すことにした。

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金曜の午前4時過ぎに出発し北斗市の竹宇駒ケ岳神社から登り始めたのは9:00である。

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この日は2,370mの七条小屋に泊まり、今朝からピークを目指す計画だった。

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予定通り8人揃って歩き始めたのだが、何故か全員額からぼとぼとと汗を流していた。

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確かに最初から息をつかせぬ急登で、それでびっしょりの汗を出していたのである。

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笹野平(11:30)を過ぎ刀利天狗(2049m)に至るとやや涼しくはなったが、この辺から

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梯子や鎖場の連続する所が増えて、熱いのなんのと言っている暇がなくなったのである。

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このコースでは過去に滑落事故が何件も発生しているらしく、我々もそれなりの緊張をして臨んでいた。

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それでも登坂し始めて6時間少々、午後三時過ぎには待望の七条小屋に到着して一安堵。

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少しぶっきら棒な小屋の親父さんとのやり取りなどを含め、まぁこの日は無難に終わった。

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今朝目を覚ますと外には朝日がさしていて、7:00きおい立って山小屋を出発した。

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だが実は黒戸尾根の急登はここからが本番で、岩場を梯子や鎖でよじ登り、

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鎖のないところでは体が落ちないように腹ばいになって、足場を探しながら登っていく。

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生きた心地がしないというか、「人が登れるんだから、俺に登れないはずはない」と思いながらも、やはり怖い。

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山頂近くなってやや緩傾斜に入ってホッとしていると、目の前に何やら動くものがいる。

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雷鳥の親子で、この雷鳥が私たちを導くように登山道を先導していく。

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もう山頂は指呼の間に来ていたのだが又も腹這いの匍匐前進が始まって、・・・・

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折から天かき曇り、やおら大粒の雨が降り始めていた。

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雨具をつけてなお前進しようとしていると、先頭のK藤隊長から「撤退」の指令が下った。

山頂まで500mを残すまで迫っていただけに残念だったが、心は既にしり込みしていた。

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リスクの多いコースとは聞いていたが、これ程の難コースとは想像がつかなかったのである。

それに撤退するとはいっても、腹ばいになって登ってきたところをどうやって降りれば良いのか。

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今度はその不安が一杯になって、それでも案ずるよりも生むがやすしで何とかなるものである。

時折雨が降り続く中、10:00~15:15、5時間余りかけて何とか降りることができた。

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途中、霧で真っ暗くなったり、垂直でながぁ~い梯子にしがみついたりと波乱に富んだ下山だ。

古くからの修験道とは言え、人間はかくも危ない目をしながら山頂を目指す。

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その人間の業の様なものを感じながらも、この駒ヶ岳の霊感を改めて感じていた。

山頂を目の前にして撤退の断を下した隊長の決断は、実に適切なものだったろう。

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後続の登山者たちも続々と山を後にし始めていた。

それにしても、登山とは如何とも不思議な魅力を秘めたものである。

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