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2016年8月 8日 (月)

湖畔のサンライズ

モンゴルには、星の数が日本の何倍もある。

天の川は地平線まで続き、流れ星が飛蚊症のまぶたのように数限りなく流れていく。

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水蒸気が少なくて宇宙が良く見えるのだが、こう言う所でこそ星の物語が生まれるのだろう。

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午前五時頃、その星々が俄かに消え始めて、東の湖面上にか細く糸の様な月だけが浮かんでいた。

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静かに夜が明けていって、湖畔はゆっくりゆっくりとその姿を顕わにしていく。

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やがて反対側の山が赤く染まると、まもなく湖面から太陽が姿を現すのだ。

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静かな波があって、その傍らでは数頭の牛が黙々と草を食み、その音までが聞こえてくる。

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ハッと吾に返って空を見上げると、そこにはモンゴリアンブルーと呼ばれる蒼く透き通った空があった。

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何時の間にか裸足のジュリア(ヨガの先生)がやってきていて、足を湖に浸けている。

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気温は10℃以下だから、「イッ、ソウ、コールド!」と言うと、足の踵を鍛えるんだと言っていた。

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国際的なトライアスロンの大会を幾つもこなして来た彼女には、それなりの鍛錬方法があるらしい。

ひたひたと静かな波音だけが聞こえていて、こんな時には無心であるべきと思うのだが、

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果たして、あのジンギスカンやスフバートルも夜明け前にゲルを抜け出して、

この湖畔の何処かに立って何事かを決意し、行く末を思ったのではないか。

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そして、自分がこの遥かなるモンゴルの果ての湖畔に、一人佇んでいることが、

いかにも不思議で、やはり自分の生命と言うものを思わざるを得ないのだ。

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朝日は何処で見ても同じはずなのに、やはりモンゴルの湖畔のサンライズは特別だった。

パオに戻ろうとレストハウスの前を通ると、欧州人たちが階段に腰掛けて談笑している。

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この場にある全ての瞬間が、自分の人生なのだとしたら、今がその露頭であろうし、

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この点、欧州人はすべからくを楽しむ為に生まれてきたかの様に自然に振舞っている。

私もかくあらんと思うのだが、如何せん思ったことを英語にするのは容易ではない。

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自分のロッジに戻ると、モンゴル人の若い女性が薪ストーブに火を点していた。

彼女達は便所やシャワー室の掃除、各パオの世話など、動き回って実によく働く。

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