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2016年8月13日 (土)

ドイッチェ娘の一言

私が42.195kのエイドに入るのに前後して、例のジュリアがスタートしていった。

補給を済ませて、私も南半分のコースに走り出たのだが、相当に体が重くなっていた。

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先ずは湖畔のトイログに通じる街道を南に辿るのだが、前後にはただ一人のランナーも見え無い。

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すると大型のバンが近寄ってきて、しきりに後方を指さしている。

私がコースミスしているのかと車に近寄ると、運転していた男は「後ろの座席に乗れ」と言っていたのである。

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余程萎れて見えたらしいのだが、慌てて「ノー、ノー」と言うと、同乗者が大笑いしていた。

日本人以上に控えめな感じのするモンゴル人だが、多様な人々が登場し始めているようだ。

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ともあれ一人旅は正にオリエンテーリングのように、コースを探しながら進まねばならない。

500mに一カ所程度のペイントだが1k近く無いこともあって、発見しては安堵する。

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53k付近で林を抜けると前は180度の草原になって、手前の木の印から先がなくなっていた。

草原の向こうに林が見えるが、果たしてコース表示は確認しようもない。

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この時「迷った時には湖に向かえ」と言われていたのを思い出して、左へと曲がった。

手持の地図には湖岸にエイドがあることになっている・・・・のだが、それが見つからない。

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キャンプ場に紛れ込んで道を訪ねたりしたが、観念して街道を南進することにした。

すこし山に登りかけたところで、上から「ウエルカム」との声が聞こえてきた。

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探していた55kエイドがこんな山の中にあったのだが、

先行の16人全員が山の中から来たのに、お前だけが湖からやってきたと言われる。

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どうやら私の持っていた地図が、昨年のコースマップだったようだ。

気を取り直して65kエイドを目指したのだが、第三ピーク(2100m)を前にして既に

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歩くのがやっとという状態になりつつあった。

16;15、やっとの思いで65k地点に到達して給水、あたふたと出発しようとすると、

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後ろから、Not continue!!と若い女性の声である。

どうやら「あなた、何時にここに入ったの?」と、既に門限を過ぎていると言っている様だ。

そもそもこの大会はアバウトで、交渉すれば門限なんて有ってなきものと聞いていた。

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「本部に連絡しろ。俺は走るんだ」って言うと、そのドイツ人の娘は、「ここは電話は通じない。」「それに、ここのボスはこの私だ。」とボインの胸を張る。

残り6時間もあって完走は出来ると考えていただけに、相当のショックだったが止む無い。

結局このエイドまで到達したのは、私の後のもう一人を含め18人だった。

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残念無念だが、今回の私の挑戦は12時間余で終わりとなったのである。

しかしながら砂漠こそ無かったが、モンゴルの多様で厳しい自然をたっぷりと味わうことができのだから、まぁ〜良しとしよう。

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コメント

お疲れ様でした。ボインなんと懐かしい響きです。モンゴルウルトラ興味出てきました。

投稿: 掛川ノブ | 2016年8月13日 (土) 20時13分

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