遊びも真剣
かつて欧米から「働き過ぎ」と揶揄された日本人だが、仕事しか眼中に無かったあの頃とは様相は随分変わった。
しかし「働き方改革」などと、残業制限が相変わらず課題なんだから、この病は生活を変えることでもあって、本質的にはなかなか難しい。
それは、私達が「より良く遊ぶ」ことを知らないからだと思っている。
遊ぶとは、勿論何かをしないことではなく、積極的に何かをすることを意味している。
そんなことを言うと、「エッ、只でさえ仕事で疲れきっているのに、仕事を休んで何をしろって言うのか?」って声も聞こえてきそうである。
だけど例えば子供は遊ぶのが仕事だが、好き勝手な事をして時を過ごすからといって、何もしていない訳じゃない。
キャッキャと遊ぶことで手足を動かし、頭を使って、言葉や感情を育て、それで成長していくのである。
何もせずにボーっとTVを観ているだけなら、子供も大人も、そりゃ成長など望むべくも無い。
反対に懸命に遊ぶことによって、遊びの中に自らを見出す事が出来れば、仕事だって客観視できるのではないか。
仕事ではない何かに真剣に取り組むこと、それはスポーツでも物づくりでも、或いは旅行や修行であるかも知れない。
私の知り合いには、役の行者よろしく100名山にセッセと挑む人、フルマラソンの距離を毎日走って世界記録を樹立した人、得度して坊主になった人などと自分への挑戦者が多い。
まぁ人並み外れた偉業はともかく、真剣に遊ぶことを心掛けるだけで、その人生は随分変わってくる。
と言う訳でこの十年、不祥私も良く遊び、良く学び、良く書き、適度に働くことに努めてきた次第である。
そのお陰で何言うことなく健康で、而してこうして立っている。
遊ぶのは決して楽な事ではないけれど、私達はもっともっと懸命に遊ぶべきだと思っている。
望むらくは、世の中を相手に遊ぼうなんて野心家が出てくりゃ、もっと良かろう。
そうすりゃ、この日本の国の社会や経済だって、より活気付くのではないか。
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