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2016年9月 7日 (水)

去る者は日々に疎し

台風13号が駆け足でやってくるらしく、この秋は何かと気忙しない日々が続いている。

されど私の葡萄も収穫を終り、回りの田圃では稲の収穫が真っ盛りを迎えている。

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日長も日毎に短くなって、気持ちも日ごとに秋色を帯び始めている。

この二ヶ月の間毎朝収穫を続けてきた葡萄が、明日からはもう無いとなると如何にも淋しい。

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勿論次のステージ(ホウレンソウ作り)へと変わるのだが、心と体の惰性は続いている。

冒頭の句は、吉田兼好が徒然草(三十段)に引用していて、世の儚さを憂えている。

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さらに・・・「嵐にむせびし松も 千年を待たで 薪に砕かれ 古き墳は すかれて 田となりぬ・・・」と続けている。

漢の時代の五言絶句にならって、年月の流れとその無情の感慨を書いているのだが、

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確かにこの時の流れが、殊に秋口に強く感じられるのは私だけだろうか。

時にフッと「あと何年、この葡萄を稔らせられるだろうか? 」などと思ってしまうのである。

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「日々に疎し」と書いたが、実に多くの方々と袖刷りあってきたのだが、それも久しい。

時に夢の中に登場して「あぁ、あの人もいたなぁ」と思い出す程度で、疎遠になるのは止むを得まい。

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「過去に生きるのはよそう」と心に決めて歩んできたが、やはり人生とは前向きであるべきだ。

過去に帰ろうったって、もはや辿るべき道は無いのである。

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それを淋しいと思っても詮無い、毅然として胸を張って前を向き続けるしかないのである。

今回の台風が去れば、季節はもう本格的な秋になる。

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 去者日以疎 (去る者は 日にもって疎く)

 来者日以親 (来る者は 日にもって親し)

 出郭門直視 (郭門を出でて 直視すれば)

 但見邱与墳 (但だ邱と墳とを見るのみ)

 古墓鋤為田 (古墓は 鋤かれて田となり)

 松柏砕為薪 (松柏は 砕かれて薪となる)

 白楊多悲風 (白楊 悲風多く)

 蕭蕭愁殺人 (蕭蕭として人を愁殺す)

 思還故里閭 (故里の閭に還るを思いしが)

 欲帰道無因 (還らんと欲するも 道 因るなし)

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