« 平家公達の最後 | トップページ | 懸命に遊ぼう »

2016年10月18日 (火)

疏水

水田稲作が国の基礎だった時代、農民にとっても地域(領主)にとっても、水は生命線だった。

大きな河川を制御し、水道を拓いて導水し、田を広げることは正に国づくりそのもの。

Img_7607

だから何処にも疏水(小川)が流れる水辺の景色は、この国の原風景だったのではないか。

Img_7608

私も餓鬼の頃には、その小川でどじょっこ・ふなっこを捕ったし、ザリガニも釣った。

ところがこの半世紀、都市化の波と耕地整理で、そののどかな疏水はごく稀になってしまった。

Img_7609

疏水は掘り返されて、三面コンクリートの殺風景な用水と排水になったのである。

Img_7610

勿論、多様な生き物の生息場所も失われたのだが、

その疏水を逆に復活させたのが、先日マラニックで辿った三島の原兵衛川である。

Img_7612

水源は楽寿園内の小浜池だが、その湧水も工場に取られて枯れ、都市化とも相俟って川はゴミ棄て場と化していた。

Img_7613

その醜悪な景色を見かね、元の川を取り戻そうと立ち上がったのが、三島湧水会だった。

企業が汲み上げた水の一部を還流させ、捨てられたゴミを多くのボランティアが拾い集めた。

Img_7618

この20年にも及ぶその活動が、今日の原兵衛川を疏水公園として甦らせたのである。

Img_7619

カワセミが訪れ、水面にはミシマバイカモ(水草)がそよぐ清流は、まさに心安らぐ空間になっている。

疏水に置かれた踏み石を辿って川を下ると、何だか子供に帰った様な心地すらして、

Img_7622

やはり水辺ってものは、私達にとってとっても大切なんだと、改めて思ったりする。

Img_7623

原兵衛川を1kmほど下ってから、今度は柿田川の始まる湧出池に向かう。

Img_7626

富士山が湧出させる最大の水源で、その多くが三島・沼津の飲料水に供給されている。

Img_7628

自然のダイナミックさを感じさせつつも、水辺独特の麗しさがあって訪れるに値する。

Img_7633

ともあれ今回のマラニックの前半は、疏水を楽しむピクニックなのである。

|

« 平家公達の最後 | トップページ | 懸命に遊ぼう »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172740/64365374

この記事へのトラックバック一覧です: 疏水:

« 平家公達の最後 | トップページ | 懸命に遊ぼう »