« 下野(しもつけ)街道へ | トップページ | 時代の悪戯 »

2016年11月23日 (水)

会津は霙て

湯之上温泉の宿は民宿「いなりや」さんで、会津弁の女将さんの言葉が2割程わからない。

だがその掛け流し湯は温まるし、殊に晩飯が驚く程盛りだくさん出てきて食べおおせない。

Dscn0152

その満腹の腹を摩りながら、今度は炉端で2時間近い作戦会議兼雑談となった。

Dscn0154

明日の天気を機にしながらの就寝だったが、果たして今朝は小雨がぱらついていた。

Dscn0155

それでも8:00には予定通り宿を出発して、街道を大内宿に向かった。

Dscn0158

大内宿までは6k程だが、全てが急な登りになっていて、ひたすら歩くのみになった。

Dscn0159

次第に標高が高くなるにしたがって、何時の間にか落ちてくるものは白い雪になっていた。

Dscn0160

凍てついて言う事を聞かなくなった指先を摩る頃に、ようやくにして私達は大内宿に入った。

Dscn0161

目を見張るようなと言おうか、そこには正に江戸の昔にタイムスリップしたかのような風景が広がっていた。

Dscn0162

明治になって湯之上温泉から山道を避けてバイパスが造られ、一時大内は忘れられた存在になった。

Dscn0164

結果として昔の景観がそのまま残され、往時そのままが保全されたらしい。

Dscn0167

暫しその宿場を楽しんだのだが、何せ寒さが昂じて、更にこれから峠を越えねばならない。

Dscn0172

宿場を北に進むと下野街道は大内ダム湖によって中断され、これを迂回して大内峠に向かう。

Dscn0176

峠道に入ると落葉が厚く道を覆い、その上に雪が積もり始めていた。

Dscn0178

こんな山道を通ったのかと感慨を深くしながら辿ると、戊辰戦争の戦跡績やら茶屋跡が現れ、

Dscn0181

この山中を伊達政宗や欧州仕置きのために豊臣秀吉が巡行したらしいのである。

それはともかく、峠には標高の高いこともあって氷風が吹きつけてくる。

Dscn0183

それに回りの木々は須らく葉を落とし、もうこの奥会津は冬に突入しようとしているようだ。

旧街道の跡を確認しつつ、一刻も早く山を下りようと道を急いだのである。

Dscn0185

栃の木宿辺りまで来ると、幾分氷風は和らいだが、それでもあたりに冬の空気である。

それでも消防小屋に風下に入り、少し遅い昼食を済ませた。

Dscn0187

ここから会津若松までは、残り15k位となって、遠くに街並みが見えると俄然元気になった。

そして14:30、感激と共に、やっと待ちに待った鶴ヶ城を前にしたのである。

Dscn0192

戊辰戦争でも焼けずに残ったのだが、現在の天守閣は昭和40年に建築されたものだ。

白虎隊の悲劇などを思いながら城を一巡し、若松駅近くの富士が湯に移動。

Dscn0194

このスーパーセントーで、しっかりと体を温めたのは言うまでもない。

少しタフな35kだったが、大内宿をはじめ見どころは多く、それにこれが紅葉の時期なら、

Dscn0200

遠州のそれと違って、全山の紅葉が続く訳で、正に圧巻ではないかと思われた。

ともあれ、特急やまびこの車中にて、ほろ酔い加減でブログを書いている。

|

« 下野(しもつけ)街道へ | トップページ | 時代の悪戯 »

「スポーツ」カテゴリの記事

コメント

お疲れ様でした。
往路での地震による遅れに始まり寒波襲来で雪模様と御難続きですね。
しかし雪模様の山も良いですね!
なかなか静岡にいると拝めない景色でこれはこれとして乙なものですね。
しかし如何せん那須路は遠いですね。

投稿: かわい | 2016年11月23日 (水) 20時27分

かわいさん、那須よりもっと遠い会津、下野路ですよ。やはり、遠くに来ただけのことはありました。
 先ずは、こちらは民家の軒先まで国有林ですから、人工林が少なく、紅葉となれば景色は一変します。その求道を歩けば、もうそれだけで別天地でしょうね。
 それに大内宿は、かつての街道の重厚な宿場としては、日本随一の規模でしょうね。良くぞ残ったって感じ。
 また、街道筋には戊辰戦争の記録があちこちに残っていて、あぁ〜、ここで西軍を防いだんだとか・・・明治維新の激動を生臭く感じられるのも、この地域ですね。
 ともあれ、一度は訪れる価値がありますね。
               山草人

投稿: 山草人 | 2016年11月24日 (木) 09時08分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172740/64533546

この記事へのトラックバック一覧です: 会津は霙て:

« 下野(しもつけ)街道へ | トップページ | 時代の悪戯 »