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2016年12月25日 (日)

歓喜の歌を共に

この年の瀬、一年365日を一日づつ埋めてきて、とうとうここまでやってきた。

さあ〜て、この一年をこの歓喜の歌に寄せて締めくくろう・・・・そんな気分で第九を聴いた。

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3階の席から見下ろしていると、アクトの大ホールの座席が次々と埋まっていき、

(それは正にこの一年の様に)ほぼ一杯になると、やおらフィデリオ序曲が始まった。

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この第九は、ベートーベンが53歳ころの作品で、もう既に彼の耳は聴力を失っていた。

日本の明治維新の頃に当たるが、当時のフランスは革命直後で大きく変わりつつあった。

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この「苦悩を乗り越えて歓喜へ」と歌う第九は、時代を生きる人々への歓喜の呼びかけだったろう。

その歌詞にも、「天上の楽園から来た乙女よ、我らはあなたの聖なるところに情熱に溢れて足を踏み入れる。

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優しい女性を得た、彼の歓喜の声に声を合わせよう。

兄弟よ君たちの道を走れ。勝利に向かう勇士の様に喜ばしく。

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兄弟よ星空の上には、愛する神が住んでいるに違いない。

世界よ。彼を探そう。星の彼方におられる父なる君を。」と歌っている。

楽曲が進んで第四楽章になると400名の合唱団が登壇し、その歓喜の歌が始まるのだ。

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もう何度も身に馴染んだ、ランラン ランランラ〜ララ、ララランラとかすかなリズムが始まる。

今からの歓喜の大合唱を殊更引き立てるように、密やかな期待を書きたてるように響く。

そして、オー、フロイデ、ニヒット と始まっていく。

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歓喜の歌、それはこの一年間を「よお〜、やった!!」と祝福する歌ではないのか。

次第に高まる興奮を胸に、その荘厳な歌声と共に、この自分の一年を祝福しようとしていた。

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いろいろとあったけど、それでも良くやったじゃないか。祝福しよう、祝福しよう、この一年をと。

あぁ〜、一年の終わりに第九を聴けるなんて、そりゃ最高だぜ。

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