これから
急激な成長を遂げる時代(男時)と成長の無い時代(女時)は、歴史的に交互に訪れる。
安土桃山時代はダイナミックな激動の時代で、江戸時代は成長の無い熟成の時代だった。
そして産業革命以来、地下資源の活用と技術革新によって成長を重ねてきた近世だが、
どうやら江戸時代の様な「経済は成長出来ないけど・・・」の時代になろうとしている。
経済は成長するに越したことは無いが、人口と共に需要も減っていくからこれは難しい。
逃げ道は輸出する他無いが、その頼みの輸出にも逆風が吹き始めている。
トランプの登場や英国のEU離脱など、世界中で自国経済主義が台頭しようとしている。
先進国も発展途上国でさえもその成長が鈍化して、所得格差や失業で不満が充満しているからだ。
つまり、順調に経済が成長してきた頃の様な訳にゃ行かなくなっている。
ところが年金にしても医療・介護にしても、経済成長を前提に作られているから大変さ。
日銀が金利ゼロでジャブジャブ金を振りまいているんだけど、
インフレの兆しすら無いんだから、かつての常識じゃ考えられない時代なんだ。
消費を増やそうにも、人口減はマーケットを縮小させるし、それに既に物足りていてこれ以上買うものも無い。
高度成長の最中、私の初任給は33,150円だったけど、確か二年ほどで倍になった。
スーツも車も欲しい、家電も必要だし旅行もしたい・・と、デパートには人が溢れてた。
給料もドンドン上がるから、仕事は大変でもみんなハッピーだった。
そんなハッピーな時代は既に昔物語になって、世界中が縮小均衡の状態になろうとしている。
そして私達の今日より明日は、大きくなるよりも少しずつ小さくなっていく。
そんな目線で世界を眺め、それでも私達の生活を充実させるにはどうするかって考えるべきだろう。
毎日忙しく動き回っているけど、そろそろ静かな充実って事を考えないとなぁ~。
何事も、進む道さえ分かれば、どうってこと無いんだよなぁ。
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