剪定日和
今日は春の嵐(?)の様な一日で、こんな日にこそと始めたのがブドウの選定である。
私のブドウ園は全てハウスの中だから雨の心配はなく、雨で高湿度だから埃も立たない。
何とか年内には選定を終えたいと思っていた折、タイミング良く雨の一日になった。
ブドウは来春に伸びてくる新梢に花芽が着くから、今年の枝は全て落としてしまう。
来年伸びる芽だけを残して、残りの枝を全て切り落とすのだから、これは根気仕事だ。
当然ながら思い切らないと出来ない作業で、この雨は絶好のきっかけになった。
とは言え、作業を終えたのは一部屋と少しで、これから当分この作業が続くのである。
この時期は品種更新も進めていて、今回は極早生を伐採してシャインマスカット2本を植えた。
植えた苗を乾燥させない為に菰で覆って、来春まで大事に発芽を待つのである。
ハウスの中はそんな具合で安泰なのだが、今朝の強風でレタスのトンネルが飛ばされて、
この修復やらホウレンソウの間引きなどで、この一日が瞬く間に終わってしまった。
フッと傍らのブロッコリーを見ると、十分に蕾が大きくなって、すっすり食べ頃になっていた。
何時も思うのだが、どんな時期だって畑にはやるべき仕事が待っている。
人間(殊に私)は何もせずジッとしているのが苦手で、その何事かに生かされている面がある。
やるべきことがあれば早起きもするし、背骨だってシャンとさせることが出来るのである。
だから有意義な(呆けない)人生を送りたかったら、絶えず自分の仕事を設えておくことだ。
この点農業(家庭農園)は、その作業をエンドレスに与えてくれるし、自分でマネージメントできる。
園芸療法なんて言葉もあるくらいで、それなりの成果を得る為には工夫努力も必要だ。
仮に私が呆けるとしたら、それは畑の世話をしなくなった時だろうな。
ともあれ、畑仕事のできる暮らしは、随分贅沢なライフスタイルだと思っている。
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