駄馬
昨日の忘年ランは、45歳から後期高齢者までかなり幅広い仲間の集いである。
40k付近で若手のSさんと並走した折、彼が「私、驚きましたよ!」と話しかけてきた。
続けて「Nさんに伺ったら、もう古希に近い年齢なんですって!」「私は、定年になったばかりだと思ってました」と言う。
一瞬、上手いお世辞を言いやがって…と思ったのだが、どうも彼は本気で話している様だ。
それで人間って奴は、なかなか簡単にゃ歳を取らせてくれないんだよ・・・などと話しつつ、
片方で、そう言えばランナーにも色々な歳の取り方があるなぁ〜と思っていた。
今年の私は8大会のウルトラマラソンを走って、その内3大会で途中リタイアしてしまった。
その3大会が残念至極と反省しきりだが、見渡してみても、私の歳でウルトラを8回も走っている人は決して多くはない。
そう言う意味では、現実に身も心も若いのである。
夜の忘年会でそれぞれ一言スピーチがあったのだが、71歳のO野さんは私より10歳は老けて見えた(気のせいだろうか?)。
その逆に、私と一歳違いのK池さんは、私よりも30分も早くゴールして風呂に入っていた。
彼も目標を見定めてコツコツと走ってきた男で、私は少しだけ彼に近いのかも知れない。
勿論彼はサラブレットで私は駄馬だが、駄馬は駄馬なりに真面目に走り込んでいる。
目標にひたすら向かうという点では、必ずしも負けてはいない。
実は、その目標があるからこそ、簡単にはジジイになれないのである。
しかして、来年こそは現在予定しているすべてのウルトラを完走したいと思っている。
ウルトラは途中で何が起こるか分からないレースだが、だからこそ準備万端して臨むのである。
その為のモチベーションこそ、若さの秘訣なのである。
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コメント
駄馬とサラブレッド
私は駄馬が好きだ、駄馬そのものだ、駄馬とサラブレッドの違いは一目瞭然、走るのは遅いが大切な荷物をしっかり乗せてどんな困難な道でもしっかりとした足どりで進む、
20歳台のころ働いている大企業の中でこんなことがあった、社会に疑問を抱いたころ上司から人参を目の前に散らせかけたり、逆に今で言うパワハラのムチ、普通には想像つかないと思うけど「会社の中では憲法は通用しない」と言われたりした。
サラブレッドも好きだ、知人にこんな女性がいる、「私はサラブレッド、父も母も革新改革の人、しっかり親の姿を見ているから社会の不正は許せないわ!」自信をもって話しをする彼女は確かにサラブレッド。
山草人さまの主旨とは違うかもしりませんが私なりの駄馬とサラブレッド感です。
投稿: たける | 2016年12月19日 (月) 01時07分
そう、信念を曲げずに一直線にゴールに向かって進むのが、本当のサラブレッドですね。そういう意味で、たけるさんは走るのも生きるのもサラブレッドでしょう。
この点私は、農耕馬。道端の草が気になって止まってばかり、力む割には一向にスピードは出せず、まぁ〜それでもここまで来ました。あのスマートなサラブレッドの姿が羨ましくって、短足の自分(駄馬)をいつも悔しく思いつつ。
ともあれ、馬齢を重ねるとサラブレツトも駄馬も肉にすりゃ同じで…・・・もう、そう言う年ですよね。
山草人
投稿: 山草人 | 2016年12月19日 (月) 17時13分
亀の様な私達の道案内をして頂いたので、ゴールすることができました。駄馬(?)さんがいなかったら、走ろうと思えなかったです。本当に有り難うございました。楽しかったです。
来年のウルトラ全完走を応援しています!!!
投稿: K務 | 2016年12月23日 (金) 14時14分
うぅ〜ん、来年のウルトラに強力な助っ人(応援)が現れましたね。物事はすべて、口に出さなきゃ(有言実行)始まりませんからね。
それに駄馬でも役に立ったって、お世辞だろうけど仰っていただいて、感謝です。旅は道ずれ、世は情け。浜名湖の旅も、中々のものでしょう!!
今度は、何処でK務さんにお会い出来るでしょうか?楽しみにしています。
山草人
投稿: 山草人 | 2016年12月23日 (金) 17時58分