« 文章を書く | トップページ | 従心 »

2017年2月 7日 (火)

春風を探して

束の間の温かさが薄れ寒さのぶり返した今日、幾分早いが春大根の播種をした。

「東風(コチ)吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主無しとて 春な忘れそ」(菅原道真)の気分である。

Dscn0786

年々歳々四季を愛でて暮らしてきた私達にとって、この時期の春は殊更待ち遠しいもの。

ついつい春は何処にあるのかと、探してみたくなるのではないか。

Dscn0784

それで私は一昨日の東風に誘われて、一足早い種巻きをしてみたのである。

さはさりながら、立春を過ぎたとは言え春は名ばかりで、蕗の薹すら見えないではないか。

Dscn0790

しかるに私の心の声が、春を・・・春を探せと、しきりにささやくのだ。

止む無く、浜名湖の畔のガーデンパークに春の兆しを探しに出かけたという次第である。

Dscn0795

思い起こせば、私に春のやってきたのは何時のことであったか?

小学・中学といつもオズオズと腕力の強い子の顔色を窺ったり、仲間として受け入れられることに心を砕いていた。

Dscn0796

自分から何かするなんて思いも及ばない、およそ引っ込み思案な子供だった。

そうだなぁ〜、そうした集団の抑圧から解放され、自分らしさを見出し始めたのは大学に入ってからだった。

Dscn0797

およそ個性を殺してきた人間が、その頃から少しずつ自分の芽を伸ばし始めた。

人生も春夏秋冬、環境が変わることで抑圧から解き放たれることがあるんだね。

Dscn0801

殊に早春は、人々の可能性が広がる季節でもあって、私にとっても冴える季節だ。

これからの一日一日は、そう言う春風を少しずつ感じながら過ごす良い季節になる。

Dscn0803

この時期の春の気配を素直に歌う詩に、宋の時代の真山民の「新春」がある。

 餘凍雪纔乾 (余凍 雪僅かに乾き)

 初晴日驟喧 (初晴 日にわかに温かなり)

 人心新歳月 (人の心に 新たな歳月)

 春意菖乾坤 (春の意 再び充満す)

 煙碧柳回色 (煙は碧にして 柳は色を回復し)

 焼青草変魂 (野焼きは青くして 草は魂を返す)

 東風無厚薄 (東風 厚薄無く)

 隨例到衡門 (例に従いて 貧しき門にも到る )

Dscn0807

今日は孫が中学に入るに際し自転車を買い与えたが、これも春だね。

|

« 文章を書く | トップページ | 従心 »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

ブリヂストンアルベルト内装8段ですかね!?
高い自転車買いましたね!
春ですね!
人生は正に四季色の如し!ですね!
吉田松陰の留魂録ですね!

私の子供の頃は、兄貴とは違い、喧嘩の強い子供でした。
上級生たちとも喧嘩しました。
負ける喧嘩はしませんが、顔にアザを作ることもよくありましたね。
懐かしい思い出です。

夢心踊る春待ち遠しいですね‼️

投稿: ひろ | 2017年2月 7日 (火) 22時09分

ひろさん、流石にロードレーサーですね。自転車も一目で識別しちゃうんだねェ。
 そうですか、ひろさんは気丈だから、人に負けるってことをしないんだな。私は子供のころ苛められ続けたお蔭で、自分を育てられたと思っています。「何くそ、何時か見返してやる!」って、ずっと隠忍自重してきましたからね。今でも同じで、結構性強く生きています。人間の表現型(見かけ)は、その内面とは裏腹なことが多いんですね。
 ともあれ、春曙はまだまだ先だけど、少しずつ春の気配が近づいてくるのは、待ちどうしく嬉しいものです。
               山草人

投稿: 山草人 | 2017年2月 8日 (水) 17時16分

兄貴、負けるケンカはしてはイケないと母から習いました。
勝つタイミングは、一瞬です。
先制しか有りません。
また逃げらるが勝ち、負けるが勝ちとも。
しかし兄貴の様に人生には、負けても負けてもその場に居続け逃げない姿勢が大切だと思ってます。
捻くれない兄貴の心や優しさが、好きです。
私も捻くれたりしません。
妬み嫉妬心が有りませんが、優しい大きい心を持てません。
兄貴の心は、大きいですね。

投稿: ひろ | 2017年2月10日 (金) 21時08分

ひろさん、私の場合は始めっから喧嘩など出来なくて、委縮していたんだから、少し違うかも知れません。
 喧嘩は負けるが勝ちと言うか、腕力ではなくって、何時かは勝つぞって言うしぶとさかな。いずれにしても、直ぐにカッとなるのは単細胞と言うべきでしょう。
              山草人

投稿: 山草人 | 2017年2月11日 (土) 07時27分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172740/64858913

この記事へのトラックバック一覧です: 春風を探して:

« 文章を書く | トップページ | 従心 »