« 一張一弛 | トップページ | 何とも言えない自分 »

2017年3月 7日 (火)

五風十雨

春一番が吹いて啓蟄が過ぎ、一雨毎に一歩一歩春が近づいてくる実感がある。

既に河津桜は満開だし、畑の雑草達が一斉に発芽を始めようとしている。

Dscn1125

葡萄の芽はまだ膨らんでいないが、枯れ枝のように見える奥底で何事かが始まっている。

勿論私達だって、「春眠暁を覚えず」って感じで、布団の中の居心地が少し良くなった。

Dscn1127

ともあれ雨風は行楽にはあいにくの気象だが、この自然界にはなくてはならないものだ。

昔から「五風十雨」と言われて、五日に一度風が吹き、10日に一度雨が降る環境は、

Dscn1126

畑の農作物が最も健やかに育つ気象条件とされてきた。

それで今日は、第一陣のオクラとキュウリの種を播いたのである。Dscn1088

まだホウレンソウの栽培が続くのだけれど、今後は順次夏野菜に切り替えていくのだ。

ところで人の一生にも、五風十雨がある。

Dscn1086

もとより無風の人生なんて在り様もないが、適度な風雨が人生を面白くしてくれる。

この私にも人並みに幾度かの危機があって、それは交通事故や仕事・人間関係のトラブルなどだった。

Dscn1085_2

殊に最も苦しかったのは対人関係で、少しばかり昇進が早かった為に随分逆恨みされて、こればっかりはどうしようもなかった。

Dscn1083

仕事も次々と難題に遭遇して苦しんだが、それでもそれを乗り越える喜びがあった。

思えば、半ば土砂降りの中を歩いてきたのだが、その雨が私を育ててくれたようだ。

Dscn1080

今古稀の年齢に至って、かつてのその雨や風(試練)がいとおしくさえ感じる。

人生はまさしく「五風十雨」、それが糾える縄のごとく折り重なって慈雨になる。

Dscn1072

当時は青息吐息だったにしても、今にして思えば幸せな思い出になっている。

そもそも幸せな思いなどと言うものは、その大変だったことを忘れた過去にあるのだ。

|

« 一張一弛 | トップページ | 何とも言えない自分 »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172740/64978830

この記事へのトラックバック一覧です: 五風十雨:

« 一張一弛 | トップページ | 何とも言えない自分 »