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2017年4月12日 (水)

俺様の反省

「仮に俺様がこの世からいなくなっても、それは浜の砂一粒なくなる程度の事でしかない。

だがこの俺様にとっては、それは世界が潰れるほどの生涯最悪の事態である。」

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確かにこの世界は自分の死と共に消滅するが、それでも地球は回り、天気は移り変わり、

人々の活動もとどまることなく続いていくのである。

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そんな至極当たり前のことを、最近ではなんだか新鮮に感じるようになっている。

それは取りも直さず、自分の存在が少しずつ希薄になりつつあるからじゃなかろうか?

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今週はミニ統一地方選があって、音量最大に候補者の車があちこち走り回っている。

関心度の低い私なぞは迷惑でしかないが、それでも街宣車の主は必死の形相である。

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その常日頃尊大な態度を見せる候補者諸氏にしても、私達同様所詮は65億分の1の存在でしかない。

だが、本当は「とるに足らないつまらんヤツ」でしかないのに、俺様は選ばれるべき人間だと主張して止まない。

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それは私達だって同じで、自分では凡人だと思いつつも、「かなり、ましだぜ」って思いたがる。

そうして、あの候補者同様、誰かに認めてもらいたくてしょうがないんだ。

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この私だって、子供の頃から褒められりゃ頑張れたし、それなりに自信を持つことだって出来た。

そう、人は他人に認めてもらって自信を持つことで、ようやく前に進むことが出来るんだ。

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いい大学に入って、いい会社に勤めて出世したいって願望にしても、とどのつまりは認められたいからだ。

多分私もその類だったはずだが、馬齢の故か「もう、それもいいなぁ~」って気分になっている。

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それで数日前にも「自分の七割は許容するようになった」と書いたのである。

とるに足らないつまらないヤツだけど、それも含めて「まっ、いいか!!」って感じかな。

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グズで何をやらせても下手くそで、尚且つ弱虫なのに、それでもそれなりに生きてきたじゃないかってね。

俺様は大事だけど、所詮砂浜の一粒の砂なんだしねェ。

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