« たかが人生 | トップページ | 馬齢と力 »

2017年4月 4日 (火)

今何処紅顔子

今春の桜はかつてないほど遅く、私の葡萄も未だ芽を出しかねている様だ。

それでも今日は4月4日、畑を耕しナスとピーマン、そしてトマトの苗を定植した。

Dscn1376

毎年桜の花が咲けば私のやることは決まっているのだが、年々歳々その者は変わっていく。

かつて貧しかったが家族の絆があったあの頃、父も母も懸命に働いて生きていた。

Dscn1358

やがて私の時代になつて、父は他界し子供達は独立していった。

そさして今は92歳になる老婆と、私達老夫婦の質素な暮らしになっている。

Dscn1357

畑は、もっぱら私が年々歳々耕すところとなって、何とか荒れ地になることなく整っている。

しかしこれとて、歳々年々月日の流れとともに、人も景も移り変わっていくのである。

Dscn1354

正にこれ、劉稀夷の詩「紅顔の美少年」であろうか。

 洛陽城東桃李花 (洛陽の城東 桃李の花)

Dscn1353

 飛来飛去落誰家 (飛び来たり 飛び去って 誰の家に落ちるか)

 洛陽女児紅顔色 (洛陽の娘達 顔色良し)

Dscn1351

 行逢落花長嘆息 (行きて落花に逢うと 深い溜息をつく)

 今年落花顔色改 (今年花落ちて 顔色改まり)

Dscn1350

 明年花開復誰在 (明年 花開いて また誰か在る)

 己見松柏砕為薪 (すでに見る 松柏 砕かれて薪となるを)

Dscn1349

 更聞桑田変成海 (更に聞く 桑田 変じて海となるを)

 古人無復洛城東 (昔の人 また洛城の東に無く)

Dscn1348

 今人還対落花風 (今人々は 同じ落花の風に対す)

 年々歳々花相似 (年々歳々 花 相似たり)

Dscn1345

 歳々年々人不同 (歳々年々 人 同じからず)

 寄言全盛紅顔子 (言葉を伝えたい 今盛りの紅顔子に)

Dscn1344

 応隣半死白頭翁 (正に憐れむべし 半死の白頭翁を)

 ・・・・・・・・・・・・・・中略

Dscn1343

 惟有黄昏鳥雀悲 (ただ たそがれ 鳥雀の悲しみあるのみ)

年々歳々、今年も心置きなく、桜の花を愛でたいと思っている。

|

« たかが人生 | トップページ | 馬齢と力 »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172740/65107838

この記事へのトラックバック一覧です: 今何処紅顔子:

« たかが人生 | トップページ | 馬齢と力 »