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2017年5月 2日 (火)

遥かなる長城

山の尾根を縫って遥か彼方に連なる長城は、ある種人生にも似て、どこまで行っても

城壁と要所要所に砦があるだけの一本道だ。

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只、遥か向こうに見える先の砦に何があるのか、それは行ってみなければ分からない。

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そうして山々を越え、川や谷を跨ぎ、砂漠を横切って何処までも続くのだ。

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今回私の辿ったのは、たった28kに過ぎないが、それでもウルトラを走ったほどのダメージだ。

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あの険しい階段と坂道が6000kにも渡って続いているのは、それがロマンで無くて何としよう。

しかも、この地の人々は、ひたすら人力で造ったのである。

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日干し煉瓦と石の無機質な道程だけれど、その日干し煉瓦に何百年か前の犬の足跡が残されていたりして、

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否それにも増して、果たしてどんな人達がどんな思いで、砦の警備に携わったのか?

国境というものは、トランプ大統領のメキシコの壁ではないが、かくも大切だったのである。

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清王朝が衰微して、改めて国境としての長城が意識させたのは、日本帝国の陸軍だった。

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長城の外側は異国だろう・・・ならば独立させて属国にしようとの発想だったか?

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清朝の末裔、アイシンカクラ溥儀を皇帝に付けたのは、その流れだ。

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しかし中国は既に、50もの少数民族が入り混じって暮らす地域になっていて、長城は無用の長物だったのである。

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而して今日、長城が長城としての姿を見せるのは、近世の観光施設として修復された場所だけなのである。

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かつて長城越しに交易(馬と絹の交換)が行われていたという。

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しかし今日、物資は壁などなくとも縦横に流通する時代になっている。

メキシコの壁も含め、壁などおよそ無用な時代なのである。

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つまり私達が長城にロマンを感じるのは、歴史の遺産としてであって、むしろ「壁」の無意味を感じさせてくれる。

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それにしても、この大地を這う長城の景色は、いつまで眺めていても飽きることは無い。

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