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2017年6月 4日 (日)

音の魔法使い

私達は生まれてこの方、母親の子守歌に始まって、風や雨の音、水の流れや織機の音、

あの台所のトントンと刻むまな板の響きや、轟音を立てて走り去るトラックの音など、

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常に無数の音を聴きながら育ち、今日に至っている。

そうして音は安らぎや危険、はたまた行動を急かせるシグナルだと言うことを知っている。

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それに会話も音によって成り立っているのだから、私達は音に育てられたとも言える。

今日は磐田吹奏楽団の定期演奏会があって、実はあまり期待をせずに出向いたのだが、

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そのレベルの高さと言うか、音を扱って物事を表現する力に圧倒されてしまった。

千人以上の客席もほぼ満席で、多くの人達が彼らの実力を知っていたようである。

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もとより私などは音楽のずぶの素人だが、来年も聴きに来ようと心に決めたくらいだ。

曲目は、組曲ハーリ・ヤーノシュ、サムシング、三丁目の夕日、レ・ミゼラブルなど多彩だ。

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その雰囲気の異なる楽曲を見事に演じ分けるんだから、私からすれば魔法使いだ。

音楽を聞いて情感を動かされるのは、やはりこれまでの音の蓄積(経験)だろう。

音楽こそあまり聞いてこなかった私でも、音の蓄積は70年分あるんだから十分だ。

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それに人生の甘いも辛いも、相当程度に知っていて不思議はない。

最後の楽曲、ミュージカル「レ・ミゼラブル」よりを聴きながら、ジャンバルジャンの人生を思っていた。

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空腹のあまりに一斤パンを盗んで捕えられ、18年の重労働の服役・・・それを脱獄して、

密かな努力で社会的成功を納め、善行を重ねてもいたが、非情な監吏がその彼を追いまわす。

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若者達が蜂起し革命を起こそうとするのだが、圧倒的な武力の前に倒れていく悲劇。

その倒れた若者を命がけで助け出そうとするジャンバルジャン、やがて彼にも安息の日が来る。

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その彼の生涯が、たった15分ほどの音楽に込められて表現されるのである。

そう、やはり音楽は素晴らしい。

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コメント

磐田吹奏楽団は、設立当時少し関わりましたが、立派な楽団に成長したようで、うれしいです。なかなかスケジュールがあわず、聴きにいけませんが、次回はぜひ。

投稿: 東 | 2017年6月 4日 (日) 22時11分

いやぁ〜、あんなに素晴らしい演奏とは思いませんでした。たっぷり聞かせていただきましたよ。
 そして、次回は来年の6月10日だそうです。            山草人

投稿: 山草人 | 2017年6月 5日 (月) 07時13分

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