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2017年9月27日 (水)

山里の営み

この日本列島の大部分は、マウンティアスな地域の連続である。

かつて(戦前まで)これらの地域の営みは、林業が十二分に支えていた。

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建材や燃料(薪炭)、そしてジビエなどが、それこそ豊富な山の幸だったからである。

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先日訪れた天空の里(下栗の里)も、その95%が山林で、かつては正に林業で生きていた。

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男は山中の小屋で寝起きし、女や年寄りは雑穀を育てて暮らしていたという。

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今でも水田のない下栗では、斜面の畑にソバやアワ・キビ、コンニャクや独特なジャガイモ・茶などを育てている。

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正に耕して天に至ったからこそ日本のチロルとなった訳で、ビューポイントから見下ろすと、

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そこには何百年も営々と大地を愛しんできた人々の、生き様すらが伝わってくるようだ。

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そう・・・自然と共に生きてきた人々の力強さを感じずにはいられない。

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東を臨めば南アルプスの聖岳に光岳が聳え、周りはぐるりと伊那山地の山々に囲まれている。

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遠山郷から一歩外に出ようとすれば、それは数日も要しての山旅であったろう。

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何か所ものエイドで出会った地域の皆さんは、例外なく親切で話し好き、その穏やかな微笑みはこの山里が育んだ人間味だろう。

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合併で飯田市南信濃となった遠山郷だが、やはりその地域を支え続けて維持しているのは人々の力だ。

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とは言え林業の衰退は日々に顕著で、民宿が数軒あるとはいえ、地域を維持し守るのは高齢者ばかりになっていく。

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いやさ、日本のチロルと評判を呼ぶこの下栗の里だって、人々が支えているから美しいのだが、これから先を考えると如何にも難しい。

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この遠山郷だけでなく、この国の各地の中山間地域が、過疎と高齢化と廃村に直面しているのだ。

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都市部に過度に集中した産業活動の余波が、時代の荒波となって山里に押し寄せている。

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経済効率を考えるなら、それは山里を捨てて都市部に移り住む方がベターだろう。

しかしそれでは、この日本列島の大部分が大なり小なり荒廃することになる筈だ。

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延べ54kのつづら折りの険しい山里を走りながら、これからの人々の営みを思った。

取り敢えず私達に出来る応援の手立ては、多くの人達がこの山里を訪れる事だろう。

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コメント

遠山のマラニックを走るようになり、遠山の人に触れ合うようになり。
自分の考えも変わってきました。
多くの人に山間部の里にも来てほしい。
是非、来年も夢街道90㎞参加してください。

投稿: しんしん | 2017年9月29日 (金) 06時15分

しんしんさん、遠山では何かとお世話になりました。多くの人達が、何らかの形で山里の営みに参加できる様になると良いですね。他人事でなく、自分達のこととして。
 夜を徹して走る夢街道90kは、年々大変になりますが、何とか参加したいと考えています。
              山草人

投稿: 山草人 | 2017年9月29日 (金) 07時21分

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