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2017年10月24日 (火)

もう秋なんだ

台風が去ってシベリアの冷気を引き込んだ様で、季節は一気に秋の風情になった。

たちまち冬が顔をのぞかせるヨーロッパの秋と違って、日本の秋はじわじわと余韻を持たせてやってくる。

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そんな日本の秋は豊穣の秋だし、夜が長くなって、その分しっとりと味わいが深くなる。

秋とは言っても北欧とは違って、冬の到来はまだまだ先のことである。

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さても、「青春」と対比する言葉は「赤秋」とされていて、あの真っ赤な秋の落日を思わせる。

さしずめ古希にならんとする私は、釣べ落としとされる秋の陽に当たるのだろう。

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そして人生の秋は、ものみなが成熟する時でもあって、その成熟を味わうことが肝要だ。

私の青春時代に夢中になって読んだヘルマンヘッセは、「歳を取るということは、体力こそ衰えるが、歳を経ることの固有の価値を、その固有の魅力を、その固有の知恵を、その固有の悲しみを持つ」ことだと言った。

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確かに老いることも人生の使命の一つであって、それに相応しい老人を演じなければなるまい。

私は明日、古来稀とされた年齢に達するのだが、自分ではまだまだひよっ子だと思っている。

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しかし「古希」であることは間違いなく、それに相応しい品位とは何かと模索している。

晩年のヘッセは「庭仕事の楽しみ」と称して、麦わら帽子をかぶって庭仕事をして過ごしたが、それならとうにやっていることだ。

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私の赤秋は衰え萎びていくのでは無く、何処まで出来るかを試すアクティブなものだ。

言うならばその為に、この70年近くを隠忍自重、体を鍛え様々な蓄積をしてきたのである。

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永遠の太陽など惜しむことは無い、大きく真っ赤に燃える太陽と共に沈めば良いのだ。

確かに、もう秋なのである。

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