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2017年11月21日 (火)

島を行く

猿や犬、雉を引き連れて、桃太郎が鬼退治に出向いた島は何処にあるのか?

豊島の近くにそれらしい島があるようだが、この多島美の世界を眺めていれば、そんなものは何処だって良いのだ。

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島には島の、かつての半農半漁の生活が醸し出した独特の雰囲気があって、それはさも別世界を思わせる。

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独特な板塀の村の佇まいや地蔵堂、それに植生や岩肌にだって、少しばかりの旅情を感じてしまう。

何せ少し歩けば直ぐに海岸に出るし、その目前に幾つもの島が浮かんでいるのである。

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直島の宿でwifiはと尋ねると、「島じゃけん、そんなもんありぁせん。ベネッセにゃ、TVもありぁせんのじゃ」とのオヤジの声であった。

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今時離島だからって、TVもネットも無いなんて考えられないが、それもしょんないかと思わせる。

ともあれ、島には島での暮らし方があるのである。

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とは言え、島の暮らしは(直島にはコンビニが一軒あったが)何につけ楽じゃ無い。

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医師にしろ学校にしろ、買い物にだって本土に出掛けることになる。

それに近年の過疎化(高齢化と相俟って)は、かつての村の賑わいを昔話にしてしまう。

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豊島では丁度公民館祭りが開かれていたんだけど、あまり人影は観られなかった。

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島々は昔のままにのどかに静まっているのだけれど、その中身(現実)は大変だ。

その島々を舞台に、ベネッセホールディングスと福武財団が現代アート活動を展開している。

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島の自然を借景に造形の価値を問おうというのだろうか。

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そんなアートを訪ね歩くうちに、効率美に慣らされた感性も徐々にゆったりとしてきて、

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人間の生活って、もっと無駄(?)に溢れていた方が楽しいんじゃないかと思う様になる。

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そもそも、私達の生存にしてからが、そも無駄以外の何物でもないんだしね。

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島を巡りながら、何故か晩唐の詩人「杜牧」の七言絶句「山行(さんこう)」を思いだした。

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 遠上寒山石径斜 (遠く寒山に登れば 石径斜めなり)

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 白雲生処有人家 (白雲生ずるところ 人家あり)

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 停車坐愛楓林晩 (車をとどめてそぞろに愛す 楓林の晩)

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 霜葉紅於二月花 (霜葉は 二月の花よりも紅なり)

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コメント

何も知らない私には、とても勉強になり興味が湧いてきます。有り難うございます。来年は参加して、瀬戸内海の自然をバックに見る芸術を楽しみたいと思っています。山草人さんは、地の果ての大自然が待ってますね。ワクワク、ドキドキですか?体調に気をつけて、準備、頑張ってください!!!陰ながら応援しています。

投稿: KH | 2017年11月23日 (木) 11時40分

KMさん、お久しぶりです。私達は巨匠が描いた西洋美術こそが芸術だと、硬く信じ込まされてきた様ですね。そもそもアートは私達の生活のためにあるんであって、もっと自由で良かったんですね。そんな発見が、瀬戸内海の島々では出来るかも知れませんね。
 来年は小豆島が加わって二泊三日とか。また新たな発見がありますね。多分。
 確かにナミブは地の果てだよね。先ずはその沙漠の入り口まで辿り着かなきゃいけない。レースはそれからのこと。まぁ・・・何とかなるでしょう!!
山草人
 

投稿: 山草人 | 2017年11月23日 (木) 12時43分

山草人様♪
楽しい旅2日間と短かったけど久しぶりの皆さんとのrun?walkかも。。。
堪能できました!小さな島が大勢の外国人でいっぱいなのにはビックリ。またアートな事
あちらこちらの作品は素晴らしかったね~

地の果てナミブ!無理しないでenjoyして来てね♪

投稿: akiko | 2017年11月23日 (木) 14時26分

あらあ〜akikoさん、コメント戴けるなんて光栄です。島では、お世話になりました。
 何故かご一緒出来なくて、写真にも写っていなくって御免なさい。宿の夜、延々と二次会が続いて、それでもakikoさんは元気でしたね。私は、鼾をかいていましたけど…。
 akikoさん、人って不思議だと思いません?出会って分かり合えるには随分時間がかかるけど、あぁ〜って分かると、もう垣根はなくなってね。そんな仲間を得たいと思っています。
               山草人

投稿: 山草人 | 2017年11月23日 (木) 17時33分

山草人様♪

俊足の方々にはおいて行かれましたね~
鈍足な私にも優しい小さな島でした。
こういうマラニックならまた参加できそう?
runner仲間最高!!!

投稿: akiko | 2017年11月24日 (金) 10時13分

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