旅する心
私の旅は何時も何かが伴っていて、のんびり旅は実は少ないんです。
あくせくと飛び回って、それにランが加わっていたりするから、普通ののんびり旅じゃないな。
人類がこの世界に登場して以来、人々は常にまだ見ぬ土地を求めて拡散を続けてきた。
山のあなたに幸い住むと・・・、そう思って人々は新天地を開拓し続けてきたんだろう。
その人類の歴史と旅とは、まだ見ぬ土地への好奇心として、私達の体の中に受け継がれている。
近年の私は、マラニックを通して、その土地の温もりを楽しんでいる。
道端の地蔵尊や朽ちかけた寺社、古びた句碑や一里塚に人々の営みを思ったりする。
新しい土地を訪れるのも旅だが、古きを訪ねるのも心を富ませる旅で、これが好きだ。
それに考えてみると、旅とランニングはかなり共通部分があるようだ。
脳の中枢部分の血流が良くなって、あれこれのヒントや新たな発想を生む原点となる。
実は私の書いているnovelの大部分は、山を走りながら考えたことなのである。
この延長線上で、7日間砂漠を走りながら、頭に浮かんだことをメモしながら辿るつもりだ。
ともあれノーベル賞学者の山中さんや村上春樹など、創造的な仕事をする多くの人達が走るのを日課にしている。
さもありなんで、旅もランニングも、私達を少し異なった次元へと誘ってくれるのである。
而して私の10年計画では、これまで以上に旅に出よう、走りに行こうと思っている。
行こうと思ったら、躊躇はやめようと決意しているのだ。
そう‥愚図な私は、何時もあれこれ心配してチャンスを逃してきたからね。
私達団塊の世代は、Rat raceを生き抜いて、やっとそれができる時を迎えたのだ。
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