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2018年3月30日 (金)

Pass to pass

伊勢路の三日目は、大内山から相賀までの36.5kの旅程である。

この間はツヅラト峠に始まって、一石峠、三浦峠、始神峠を次々と越えなければならない。

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昨日の宿への到着は日没との競争で、その教訓から今朝は出発時間を6;45にして、少しでも距離を稼ぐことにした。

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朝はまだ肌寒いのだが、私は相変わらずのランパン・ランシャツ姿である。

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まず最初の難所が標高360mのツヅラト峠で、この峠が伊勢と紀伊の境界になっていて、峠からは紀伊長島の港が見渡せる。

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ツヅラトとは99岐の意味らしく、その名の通り曲がりくねった登山道が続く。

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その杣道が曲がる地点には、谷底から野頭積みの石垣が積み上がっていて、その上に道が作られている。

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どれほどの人々が、この道を維持するために労力を投じたかと思うと気が遠くなるようだ。

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しかし人々の営みは、営々としてこの山中の道を守り続けてきたのである。

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さても、その世界遺産の古道を降りると、そこは長嶋港によって栄えた魚町である。

この街の紀伊長島神社があって、天正の合戦で焼け落ちた長島城の跡に建てられたようだが、そこには樹齢800年の大楠がそびえていた。

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この土地の歴史に少しばかり思いをはせつつ、クスノキを愛でていた。

さらに4kほど海岸に沿って進むと、今度は一石峠(標高130m)に差し掛かる。

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この峠は40分余で越えたのだが、三浦峠に向かう途中に食堂を探したが見つからず、

村で出会った親切な農家の方にミカン(甘夏、イヨカン)を頂いて、海岸で昼食とした。

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三浦峠に上ると、その峠からは道瀬海岸の先に浮かぶ幾つもの島々が見渡せた。

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いずれにしろ、この一日は峠から峠への一日であった。

それでも早朝に出発したおかげで、相賀の宿には16:30には入れたのである。

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この三日間で約80kを辿り、まだまだ先は長いが、極楽浄土への旅程の半分を辿ったことになる。

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どの様な難路であろうとも、ランナーならばこそ、仮に浄土へ旅立ったとしても、鍛えた足のおかげで、人より少しは早くたどり着けるのではなかろうか?

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