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2018年3月31日 (土)

石畳

伊勢路の旅の四日目は、相賀から三木里までの20kである。

距離は短いのだが、馬越峠(標高323m)と八鬼峠(標高627m)の大きな山越えである。

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馬越峠へ向かう途中に「種蒔権兵衛」さんの生家があって、その菩提寺に参詣した。

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権兵衛さんは、カラスや大蛇を退治したりと、この地域に大変な貢献をした人らしい。

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地元のおばあちゃんにそんな話を聞きながら、峠への入口に向かったのである。

馬越峠に入ってまず驚いたのは、その敷き詰められた石畳の美しさであった。

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紀北町と尾鷲市の境界にある峠で、そこにはヒノキとシダに囲まれて苔むしているのだが、

どんな権力がそれをさせたのか、その敷石一つ一つの大きさに先ずは驚かされる。

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この峠の石畳は江戸初期には整備されていたらしいから、或いは紀州藩あたりの差配だったのかどうか。

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いずれにしても海岸を渡ることができない以上、巡礼の道もさることながら、貴重な生活道であったのだ。

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桜が咲いて鶯が鳴き、この心地よい峠道は、なるほど人気の道で、世界遺産も納得であった。

ともあれ登り口から30分程度で峠に至り、私達は更にこの峠の上の天狗倉山に登ったのである。

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勿論この山頂からは尾鷲の町が一望に見渡せ、尾鷲湾を見晴るかしたのである。

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尾鷲の街に降りて昼食を済ませ、今度は最大の難所である八鬼山越である。

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この峠道もほとんどが石畳なのだが、その道を延々と登ること2時間余、更には下るのもこれは大変で、滑り落ちないようにと細心の注意を払って進む。

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足ががくがくになる頃、賀田湾に面した小さな集落、三木里にと辿り着いたのである。

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海水浴場に面した穏やかな港町で、先ほどまでの石畳の緊張が嘘の様に疲れを癒すことができた。

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ともあれ、もう石畳はもう結構と言う気分だが、熊野古道の最大の見所がこの石畳なのである。

何百年物月日を費やして営まれてきた人々の知恵が石畳なのであって、まさに山国ならではの世界遺産でもある。

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新宮まで、残すところ50k余である。

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