人生是好奇心
望むらくは、死ぬまで人生を思いっきり楽しんでやろうと思っている。
そしてその原動力は、邪な野心などではなく、まだ知らぬものへの好奇心だろう。
本当はもっと若い頃からその好奇心を全開にすれば良かったのだが、あまりにも世の中を知らなかったし、俄然安全第一で生きてきた。
そんな諸々の制約から解放されて十年余、今は気の赴くままにアンテナを向けている。
いやさアンテナに留まらず、自らの行動として好奇心のままに進退している。
年々歳々、歳を重ねるということは、或いはそうした自由を得るという意味で素晴らしいことだ。
やはり七十にならなければ、八十にならなければ分からないことがあるのである。
私達は伊達に無駄飯を食って生きている訳ではなく、歳を重ねる意味を得心しながら生きている。
人生を楽しむと言ったって、酒池肉林豪遊を楽しむことなど、それは所詮無理だろう。
俄然楽しみの中心は、人生の深い味わいを知るということになる。
人と人の心の繋がり、その土地に染み込んだ歴史の襞、生活を成り立たせてきた歴史文化、
そう言った一つ一つが、「あぁ~、そうか!!」って分かってくるんだよね。
それに未だやり残したことの数々だが、それを一つ一つ体力のあるうちにやり遂げたいと思う。
砂漠を含め、世界の各地を自分の足で踏破してみたいし、時間は幾らあっても足りない。
いやいやこの日本列島だって、私の知るのはホンの一部に過ぎなくって、列島縦断もやってみたいことの一つだ。
ともあれ好奇心には際限もなく、こんなに洋々とした日々は願ってもなかったことだ。
齢70歳、今からできることを数えて、人生はまだまだだと思っている。
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