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2018年3月13日 (火)

人も時間も旅

一概に旅とは言っても昔と今日とで随分違って、昔の旅は命がけだったかも知れない。

その「遠くまで来たなぁ~」って実感は、自分の足で辿った昔の人達の方が先達だ。

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今日の私達は、異国にだってその日のうちに飛んで行ってしまえる訳で、確かに世界は狭くなった。

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その分、情緒と言うか、旅情の感覚が薄くならざるを得ないだろう。

毎週の様に出かけている私なぞは、或いはその出掛けることが日常化している。

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それでもそこで誰と出会ったとか、珍しい風物と遭遇したりすれば、それはたちまち感慨となる。

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確かに一人で農作業していたんでは、味わうことのできない旅の人生なのである。

旅の俳人芭蕉の奥の細道は「月日は百代の過客にして、行き交う年も又旅人なり」と書き出している。

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私があちこち出掛けているとは言っても、やはり行き交う月日には到底かなうべくもない。

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出掛けるのは、その旅行く月日に幾ばくかの印を残さんと欲すればなり・・・と言うことになる。

しかしながら、この旅路に何某かの意味を残すのは実は大変なことだと思う。

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平々凡々と生きてきたからかも知れないが、我が人生を振り返って忸怩たる思いがする。

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何と平板に物語もなく生きてしまったことよ・・・・と(精一杯だったくせに)思うのである。

かと言って、どこをどう歩けば良かったのか、旅から帰っての繰り言なのである。

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確かに、確かに月日は流れていて、この古稀の峠を越えた我が身にも、老いは確実に迫っている。

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それを見て見ぬ振りをしているのだが、さてもこの芸は何時まで通用するものやら。

かつて「月日が百代の過客」などと思ったことはなかったのに、今では実感を伴って理解できるのだ。

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