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2018年3月29日 (木)

山のあなたの空遠く

伊勢路の旅は、高山はないにしても山また山の、山のあなたを訪ねる旅である。

幾重にも重なって続く山並みを越えて、その向こうに何があるのだろうと探し求めていく。

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その間にはいくつもの峠があり、その途上に寺社があり、桜やレンギョウ・椿などの花が咲き、幾筋もの川が流れている。

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そしてそれは私たちの日常とさして違わないのだが、それでも未だ見ぬ地を求めてひたすら歩き・走り続けるのである。

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ともあれ、伊勢路の二日目は、栃原から大内山に至る36kを辿ったのである。

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午前8時、栃原の歴史ある宿を出て、先ずは栃原の街を見下ろす稲荷山に登る。

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宿の親父さんの案内であって、宿の隣には慶応年間に建てられた民家が粛然と建っている。

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この伊勢の地は、少子化の故かどうか、空き家が目立っていて、この年代物の民家も空き家であった。

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かつて栄えた宿場の街も、なかなか時代の流れに抗するのは難しい様で、熊野古道を訪れる客も減っているという。

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宿場を出ると直ぐに「馬鹿曲がり」に至って、深い谷を避けて大きく迂回したことからこの名があるらしい。

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江戸末期には谷に石垣を積み上げて、その上に橋を渡した由緒ある施工があった。

谷底からこの石組をしばし眺め、次の眼鏡橋の方向に山の中の杣道を進む。

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小さな集落の入り口に「殿様井戸」と呼ばれる所があって、出会った地元の方に案内していただく。

鷹狩の途上にこの涼しい井戸が気に入って殿様(北畠具教か?)が長逗留したという。

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殿様の前を通る訳にもいかず、巡礼の人々がこの井戸の前後で渋滞したと伝わる。

さても、山地の故か栃原からの1kmがすごく長く感じられて、やっと三瀬の渡しに至る。

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この宮川の渡しはかつて藩の財源にもなったというが、私達の渡船料は一人500円だった。

客は私たち8人だけなのだが、4人の渡し保存会の皆さんが待機してくださっていた。

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川を渡ると急な坂を登って、三瀬坂峠へと向かうのである。

三瀬坂は標高260mほどだが、この峠を降りる頃には既にお昼過ぎになっていた。

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峠の下の食堂に入って、この地のウナギをいただき、しばらく進むとそこには広大な瀧原宮が鎮座していた。

余りの格式に驚いていると、やはり伊勢神宮の別院ということで、実に荘厳なたたずまいであった。

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しかも宮の入口から神域まで500mもあって、参拝を終えて出てくると、宿まではまだ20kも残っていた。

とにかく先を急ぐことにして走ったり歩いたりして進むのだが、それを癒やしてくれるのは、今が盛りと咲き誇る桜だったが、殊に大蓮寺の枝垂桜は見事だった。

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ともあれ今夜は、やっとのことでこのブログを書くことが出来たのだが、この伊勢路は神域の故なのかどうか、wi-fiの使えない宿が続いている。

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