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2018年4月16日 (月)

適応能力を試さん

動物である植物であれ、その生き物としての価値は、如何に環境に適応できるかで決まるらしい。

我々人間は実に多くの試練をくぐり抜けて繁殖してきた訳だが、結論からすれば適応能力が高かったからなんだろう。

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もっとも昨今の人類の繁栄は、地球の蓄えた資源(石油などの)お陰だし、冷暖房や交通インフラなど人工の環境下でのことだから、裸の適応能力はかなり退化しているかも知れない。

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例えば走る事にしても、一昨日の70kを走り切る力をどれ程の人が備えているだろうか。

一昨日のブログに書いたように、賤ケ岳の戦いはその適応能力が試された場でもあった。

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あの天正11年の春、秀吉は岐阜城で反旗を翻した織田信孝征伐に向かっていた。

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それに呼応して柴田勝家が近江を攻めるのだが、羽柴軍は一転賤ケ岳に引き返すのである。

当時の装備で、美濃大垣から賤ケ岳まで一昼夜で走り抜けたというから凄い。

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秀吉なりの戦略があって、色々と(エイドステーションの)準備をしていたとは言え、今日では考えられない奇跡だ。

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それに当時の雑兵がマラソンのトレーニングをしていた筈もないが、しかし適応能力(体力)はかなりのものだろう。

余呉湖70kレースには二人のドクターが参加していて、そのうちの一人が草鞋で走っていた。

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9週目だったかすれ違った折に伺うと、既に三足目の藁草履だよと言っていた。

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つまり舗装道路を走っているのに、藁草履の耐久は20k程度なのである。

刀や槍を抱えて美濃大垣から走って、賤ケ岳に着いたら、翌日には大合戦が始まっている。

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それは生死を分けるものであって、筋肉痛なんて言っている場合ではなかったろう。

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この一事をとってみても、今日の私達に真似のできる仕業ではないのである。

快適な環境は私達の適応能力を刺激しないし、要するにどんどん退化していく。

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だからこそ、例えばウルトラランであれ何であれ、自分を適応能力が必要な場に置くことが必要なのではないか。

怠惰で飽食の毎日は、私達の生物体としての能力を減衰させるのである。

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毎日ペットフーズを食べて絨毯の上で暮らす猫は、ネズミを獲ることもなく、木にも登れなくなるのと同じだよね。

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