「いい歳」なのだ
姪が結婚するってんで、旦那を連れて挨拶にきた。
と言ってももう35歳になるらしいから、ぎりぎりのタイミングではある。
一緒に食事をしながらナビブ砂漠を走ってきた話をし、ついでにそこに参加していた人達の生き様、つまり人生論に話が及んだ。
ラプラプ最中の二人だが、その辺りから二人とも目が点になっていた。
最後に「人生ってのは、今、ここ、自分だから・・・・」って言うと、ハァーと深くため息をついた。
お祝いのつもりが、少しくお説教的になっていたようである。
ところで「老」と言う漢字は、腰を曲げて杖を突く年寄りの姿を現しているらしい。
30年前はともかく、今時(肉体労働から解放されて以降)腰を折り曲げた老人など希少だ。
増して、日本人(特に女性)は年齢よりも若く見える人種で、かてて加えて平均寿命だって世界一である。
実際に見た目だけでなく、体の中身も若くって、身も心も老けない人が増えているのだ。
そして思うのは、人生には時間とともに醸し出すもの、歳を経なければ味わえないことがあるってことだ。
そう…例えば、このブログに書いていることだって、40代の頃には思いもしなかったことだ。
彼ら二人は「今を、謳歌しているんですねぇ~」と嘆息していたが、確かに古稀になったら、否、歳とるってことは良いことばかりじゃないかって気が付いた。
その良いことの幾つかを挙げると、
〇毎日会社に行かなくても、好きな時に好きな仕事をすりゃ良いこと。
〇あくせく働かなくても、決まって私の口座にお金(年金)が振り込まれること。
〇気が向かない人と、無理して付き合うなんて必要がないこと。
〇何でもできる暇と金があって、それを企画・実行できる体力があること。
〇異性とも気軽に付き合いできるし、あまり気を遣うことも無くなったこと。
そう…簡単に言うと、(額に汗しなくても、食べるにゃ困らないって意味で)王侯・貴族の暮らしに近いのではないか。
つまり「いい歳」なのである。
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