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2018年6月 5日 (火)

私の木地

私達の性格や個性は、小学生までにはほぼ完成され、その後幾重にも上塗りされて成人するらしい。

私の子供時代を考えると、終戦直後の何も無い時代だったこともあって、オシンとまでは言わないが、かなりつましい(今では考えられない)環境で育った。

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小学3年の頃からは、妹達の子守をし、藁でご飯を炊き、五右衛門風呂に井戸から水を汲んで沸かして、両親が農作業から帰るのを待った。

あぁ~それに、飼っていた山羊に草を集めて餌をやるのも、私の仕事だった。

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読書は好きだったが、当然ながら学校の勉強は何時も下から何番目か??だったと思う。

それにいじめられっ子で、いまだに何人かにされた当時の仕打ちを覚えている。

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そう相当に根暗で執念深く、その頃スーパーマンや赤胴鈴之助になる夢ばかり見ていた。

何時か正義の味方となって、仇を取ってやろうと心に秘めていたのだ。

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その敵を取ることは遂になかったが、中学生になって学業で優位に立つことで目的は達した。

いじめられっ子の「なにくそ」が、何処かで私を支えていたのだと思う。

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子供の話になったのは、今日保育園の子供達が「おにいさぁ~ん」とやってきたからだ。

名目は、我が家で育てている落花生の苗に水をやりに来たと言うが、実はブドウの成長具合を確かめに来たのである。

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そのブドウだが、今年は例年よりも半月程成長が早く、デラや早生は既に色付き始めている。

彼らはそれを確かめつつ、こもごもにその個性を発揮している。

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だが皆明るくて健康的で、当時の鬱屈した私の様な洟垂れ小僧は一人もいないのである。

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そんな子供達と話しながら、使い古して時に木地が顔を覗かせる我が器を考えたのである。

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長年上塗りした漆も幾分剥げてきて、いわゆる地金が出てきているのではないか。

その地金すら愛おしく感じられて、あの虐められた下塗りの時代が私の原点だったのだ。

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そう、今は虐められっ子だったあの頃を、故郷のせせらぎの様に懐かしくも思う。

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