« 敢えて暑さの中を | トップページ | 新城へ »

2018年8月13日 (月)

地割れ花火

一昨日のマラニックのもう一つの楽しみは、この地独特の地割れ花火を見ることだった。
マラニックの後の水浴を切り上げて、商店街に入るとそこは既に夏祭りの場で、いつもの閑散としたシャッター通りが一変していた。

Img_0113

町に出ていた若者達や、親類縁者が集まって来ているのである。

Img_0114

この北遠の佐久間の地は、かつて久根鉱山や佐久間ダム建設などがあって、かなり賑わったところである。
佐久間ダム建設は、日本の戦後復興の象徴ともされて、その壮大なダムは観光拠点ともなった。

Img_0115

しかしそれは一時のことでしかなく、以後は過疎化が続き、浜松市への合併と共に一層拍車がかかった。

Img_0116

戦後の灯でもあった佐久間ダムの発電量(35万KW)にしても、今日に至っては東海道新幹線ののぞみ40本を動かすに過ぎない。
時代はどんどん進んで、水力発電のウエイトは僅かな物になっているのだ。

Img_0119

林業の他に産業とて無いから、就業先を求めて人々が流失するのは自然の流れで、地域をどう維持できるのかが大きな課題になっている。

Img_0122

ともあれ、地割れ花火(夏祭り)の一時は、往事の佐久間を彷彿とさせる一時なのである。
花火は深く切れ込んだ天竜渓谷の底から打ち上げられ、人々は30mも上の堤防にござを敷いて見物する。

Img_0127

その堤防上には、切れ目無く人々の「美味しい~」などと歓声が響き渡っていた。

Img_0128

Sinsinさんはと言えば、その群れのあちこちに捕まって、地域の仲間同士の再会を喜び合っている。
私達もその一角をお借りして、何ともドラマチックな花火見物となったのである。

Img_0130

下から打ち上がる花火の音は、両側の山に大きく跳ね返って響き、花火は真上から降ってくる。

Img_0131

それは一万数千発打ち上げる名物花火ではないけれど、ずっしりと重量感のある花火だ。
それに20時を期して打ち上がる「地割れ」は、河原にセットされた仕掛けが次々と火花となって広がり、地底から吹き上がるような花火なのである。

Img_0132

「なる程、この花火はこの地に住む人々の叫び声じゃなかろうか」とそう思ってしまった。

Img_0133

花火を終わって待ちの通りに出ると、若衆が火を持って踊り、屋台が太鼓を大きく打ち鳴らす。
そこには正に、往事の佐久間の町が再現されていた。

|

« 敢えて暑さの中を | トップページ | 新城へ »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172740/67052802

この記事へのトラックバック一覧です: 地割れ花火:

« 敢えて暑さの中を | トップページ | 新城へ »