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2018年10月10日 (水)

悪口三昧

高村光太郎と言えば、あの智恵子抄のイメージで崇高な詩人だと思っていた。
その光太郎の「値付けの国」に辛辣な日本人批評がある。

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「頬骨が出て、唇が厚くて、目が三角で、名人三五郎の彫った値付けのような顔をして、
魂を抜かれた様にぽかんとして、自分を知らない、こせこせした、命のやすい、見栄坊な、

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小さく固まって、納まり返った、猿の様な、狐の様な、ももんがの様な、だぼはぜの様な、

メダカの様な、鬼瓦の様な、茶碗のかけらの様な日本人」と書かれている。

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何だか私のことを言われているようで、書き写しながら小恥ずかしい思いをしている次第だ。

ともあれ、近頃では誰もが紳士淑女になって、噂話は兎も角として、景気の良い悪口は言わなくなった。

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いやさ子供達の喧嘩だって、「バカヤロー、死んじまえ」程度で、悪口の言葉すら知らない。

それでも私の子供の頃は、「あんぽんたん」に「おたんちん」、「どじ」「唐変木」「抜け作」

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「表六玉」それに加えて「阿呆ったれ」や「すっとこどっとい」なんて啖呵を切っていた。

それで図星しの悪口を言われると、とっても悔しい思いをしたものである。

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しかしネット社会の今日、フェイクニュースを始めとして、悪口の質が陰湿になっている。
もちろん党派の政略も多いのだろうが、何が面白いのかブログへの悪意のコメントなんてのもある。

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それにしても「茶碗のかけら」とはよく言ったもので、役にゃ立たないってことだろう。

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私もその類いかも知れないが、それでも70年も生きてくりゃあ、埋蔵文化財とは言わないまでも、少しは照りが出ていはしないだろうか? 

・・・などとかってに思っているのだが、最近では歳を積み重ねることが、少し面白くなっている。

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