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2018年10月14日 (日)

浅間山の秋

昨夜は夜中の23時頃、小諸市の南城公園に着いて、テントを張って仮眠をとった。
午前二時頃から雨になるとの予報で、冷たい風が吹いていたが運を天に任せることにした。

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うつらうつら眠ったりして、午前4時半には起き出すと意外や星空である。

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テントの中で食事を済ませ、5時半には登山口の車坂峠(標高2000m)に出発。

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夜の明け始めた6時には、いよいよその浅間山に向けて登り始めていた。

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昨夜の想定では、上下のカッパを着て、霧雨の中を登るものと覚悟していたのだが、意外や雲の合間に青空すらが見え始めていた。

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遠くから望む浅間山は、観音様の寝姿のような穏やかな形に見える。

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しかし登り始めて暫くは紅葉の盛期を迎えたカラマツの林だが、流石に活火山だけあって、やがて急な崖地に踏み込んで行く。

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先ずは外側の外輪山である黒斑山(2404m)に上り詰めると、その向こう側に巨大なカール状のカルデラが広がり、

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その先には、絶大な存在感を保って前掛山(内側の外輪山)が巨立していた。

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そして圧倒されたのは、金色に輝いて谷一面に広がるカラマツの紅葉であった。

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まるでニュージーランドかどこかの山間に入り込んだような、異次元の世界の広がりであった。

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ともあれ、この景色を見ただけで十分な気持ちになったが、私達は50度はあろうかと思われる傾斜の「草すべり」を降りて、かもしか平らを渡って、前掛け山に登らねばならない。

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草すべりとは草もすべる程の絶壁とでも表すべきか、とにかくカルデラの谷底まで降りなければ浅間山に登ることが出来ないのである。

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山容はにわかに霧状の雲で覆われたり、くっきりと浮かび上がったりを繰り返している。

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この浅間山は度々噴火を繰り返していて、この8月末に噴火警戒レベル1に引き下げられたばかりである。

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その噴火口を囲むように巨立している前掛山は、私達が立ち入ることの出来る最前線である。

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避難シェルターを横目に、硫黄の匂いを感じながら、10時過ぎにその頂上(2524m)に達した。

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しかし冷たく強い風に震え上がり、慌てて下山しようとしていると、にわかに天掻き曇り雪になった。
それも雨具を着けて下山する途中には、再び晴れ上がって今度は汗びっしょりになっていた。

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ともあれ、浅間山(2568m)には規制で立ち入れなかったが、噴煙などからその噴火の巨大さを実感しつつの下山となった。  
浅間山はもっと単純な山かと思っていたのだが、とっても複雑で手応え登り答えする山だった。

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日本100名だが、ひょつとしたら10名山の1山に入るかも知れないと思った。
正に秋の一日を過ごすには願ってもない山で、心身共に幸せな一日になった。

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コメント

本当に、素晴らしい景色を楽しめましたね。
とても日本とは思えない風景の中、晴れたり曇ったり、果ては雪が降り出してビックリ‼️
落石はともかく、噴火でもあったら、あんなヘルメットはなんの役にもたたない事はよく分かりました。

投稿: 弥生 | 2018年10月16日 (火) 21時55分

 楽しい仲間と共に登った山だから、殊更景色が美しく感じたのかも知れません。景色というのは不思議な物で、単に美的感動だけで無く、何か深く感じさせてくれる物があります。
 この度々噴火を繰り返してきた浅間山には、その荒々しさとは別に、人々を恍惚とさせるような自然美がありました。
 山は厳しい冬を目前にして、そのほんの一瞬の姿を私達に見せてくれたのですね。あのカラマツも少し強い風が吹けば、たちまちにして枯れ木に、そして樹氷へと時々刻々と姿形を変えていくのでしょう。
 翻って私達だって、春夏秋冬決して同じでは有り得ないんですよね。
               山草人

投稿: 山草人 | 2018年10月17日 (水) 17時15分

相変わらず元気に活動している川島さんに驚嘆。私は50年以上前に長野の山岳会との交流会で浅間山へ行きましたが、麓まで行っただけでした。このブログで、懐かしい青春時代を思い出しましたこんなに険しい山とは思わなかった。川島さんの凄さは、直ぐに記事とすることです。そして名文です。随筆家です。

投稿: 影山 淳 | 2018年10月25日 (木) 04時29分

 世界を股に掛けて活躍されている景山さんに、お褒めいただき恐縮しています。いつも、シルクロードの記事は興味深く拝見させて頂いています。その未だ知らぬ世界の姿に比べたら、私の各ブログなど所詮些細なものです。
 50年も前に浅間山に行っていたとは、世界各地の最高峰に向けて、景山さんが始動し始めていた頃ですね。恐らく私の見る景色とは、桁が違うのだと思います。何時も、尊敬させて頂いています。
               山草人

投稿: 山草人 | 2018年10月25日 (木) 13時03分

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