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2018年10月16日 (火)

山は絵の様に

先日の登った浅間山のことである。
日本十名山に入るかも知れないと書いたので、その感動の程を表現したいのである。

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私の世代にとっての浅間山は、1972年2月だったか、あの連合赤軍が立て籠もった浅間山荘事件の印象だろうか、何だか殺伐としたイメージがある。

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機動隊が浅間山荘を取り囲んだのは、未だ雪の深い2月の末だった。

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立て籠もった赤軍派は機動隊に向け銃を発射し、対する機動隊はクレーン車にぶら下げた鉄球で山荘を破壊しつつ、彼らに放水を続けていた。

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山の中だから勿論氷水で、さぞかし彼ら(赤軍)は凍てついただろうが、3人の死者を出してなお降伏しなかった。

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その攻防の一部始終が全国にTV中継され、浅間山の印象はそれが全てだった。

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しかし今回訪れてみて、そんな印象は跡形も無く消し飛んだ。

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秋の浅間山、その姿は自然がたくまずして見せてくれる何枚もの名画なのである。

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先ずは黄葉したカラマツの織りなす異次元の世界だ。

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二千メートルを超えた位置にあるカラマツだからいずれも背は低いが、あたり一面金色の世界を作っている。

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そのカラマツの林の中に、ナナカマドの朱色の実が鮮やかに輝いていて、その下を歩く仲間の姿は詩的ですらある。

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外側の外輪山を登り詰めてトーミの頭に至ると、正面には巨大に盛り上がった前掛山が聳えている。

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いや圧巻なのは、その前掛山とトーミの頭の間にカール状にがるカルデラである。

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黄葉したカラマツとモミの木の緑が織りなす景色は、この日本とはとても思えない異次元の世界だ。

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やがて冬の訪れと共に、この辺り一帯は樹氷へと姿を変え、白銀の世界になっていく。
カルデラに降りる険しい崖地といい、前掛山頂に至る火山岩の無機質な景色だって、その自然の厳しい営みを映し出している。

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四季折々変化に富んだ顔を見せる多彩な山、それが今なお噴煙を上げる浅間山だった。

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