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2018年10月29日 (月)

峠の綱引き合戦

青崩峠から兵越峠に険しい尾根道を下って来ると、突然左下幔幕を張り巡らせた陣営が見える。
そこは長野県(飯田市遠山郷)と静岡県(水窪)の境、昔の国境なのである。

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この国境というものは、何処でも大抵は辺境の地と決まっていて、この兵越から青崩も通の難所として知られている。

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遠州と信州を直結する道路計画も古くからあるのだが、中央構造線の真上とあって地盤が脆く、トンネル掘削もようやく着工に至ろうとしているところだ。

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昨日は、日頃人っ子一人居ないこの窪地に、大勢の人達がこもごもに陣取って合戦を待っていた。

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1987年から続く合戦(32回目)とあって、全国各地から見物に駆けつけているのだ。

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合戦は行司役の豊橋市副市長の采配のもと、両市長の檄と、それぞれの主将の口上から始まる。

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信州軍の主将は、勝って(鈴木)康友侯(市長)の首を戴かん、などと大気炎を上げていた。

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先ずは両軍のメンバーが一人ずつ紹介と共に登場するのだが、信州軍は「信州の歌」のメロディーが流れて大勢の人達が口ずさむ中で登場した。

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突然のことで、かくもの郷土愛かと感心させられ、信玄侯以来の南信州の風土を思わせた。

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それは兎も角、今年は四年ぶりの遠州軍の勝利となって、合戦は無事(?)に終わったのである。

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ともあれ、このような爽やかな綱引きは珍しく、世界の紛争地や政治の世界では依然として見憎い綱引きが行われている。

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政党間の我田引水(利益誘導)の争いなど、辟易とされるのは常のことだ。

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それに世界の潮流は、トランプ政権の登場などもあって、ドイツやイタリア、ブラジルやスイス、ロシアなどと、ミーイズムのエゴが闊歩しつつある。

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これは、かつての帝国主義時代の再来を想起させかねない流れでもある。

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つまり人間の考えること・やることにはさして進歩が無く、歴史は繰り返すのである。

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峠のつましい国盗り綱引きは、そんな現実の世界を笑い飛ばすイベントだ。

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