« 峠の綱引き合戦 | トップページ | 何気もない一日 »

2018年10月30日 (火)

空と紅葉

天高く秋の空が広がり、日長も日一日と短くなっていく今日この頃である。
日々の暮らしはその空の時間に支配されつつも、何処かで抗いつつ生きている。

Img_0927

だからなのかどうか、その青空に紅葉のハラハラと散るのを観ると、空ってクウだと思う。

Img_0928

そして、私も何時かは、その虚空の空に溶け込むのだろうと思うことがある。
北遠の兵越峠辺りの山々は既に晩秋で、樹頂近くに残った朱や黄の葉を通して、木漏れ日が美しい。

Img_0931

その折り敷かれた落ち葉を踏みしめながら、何故か命の輪廻を思うのである。
空はこの地球と私達生命を生み出した宇宙に連なり、何時もどこまでも永遠の空間なのだ。

Img_0933

翻ってこの地上には、生き物の織りなす春夏秋冬があり、必ずや終わりがある。
その限られた時間を生きていることを思うと、どこか苛立たしく、何かもどかしくもある。

Img_0936

とまれ限られた命なればこそ、私達はそれを慈しんで大切に生きんとするのだろう。

Img_0943

今日の一日を大切に生きたかどうか、それはかなり難しい設問なのだが、秋の空がそれを問うている。
日々を夢中で、或いは惰性で生きている身に、秋の空と紅葉が「それで良いか」と問いかけてくる。

Img_0945

古稀を過ぎて以来、ほどよく老いることの難しさを身にしみて感じている。

Img_0948

 曾於太白峰前住 (かつて太白峰の前において住み)
 数到仙遊寺裏来 (しばしば仙遊寺の裏に至って来たる
 黒水澄時底出 (黒水 澄める時 潭底 出で)
 白雲破処洞門開 (白雲 破るる処 洞門 開く)
 林間暖酒焼紅葉 (林間 酒を暖めて 紅葉を焼き)
 石上題詩掃緑苔 (石上 詩を題して 緑苔を掃う)
 惆悵旧遊無復至 (惆悵す 旧遊 又到るなきを
 菊花時節羨君廻 (菊花の時節 君がるを羨む)
Img_0952
白居易の「仙遊寺に寄題 す」の一節である。

この季節、林間に紅葉を焼きて酒を暖め、親しき仲間と語らうのも、それは殊に重畳。

Img_0955

|

« 峠の綱引き合戦 | トップページ | 何気もない一日 »

「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/172740/67328858

この記事へのトラックバック一覧です: 空と紅葉:

« 峠の綱引き合戦 | トップページ | 何気もない一日 »