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2018年11月 7日 (水)

時代の醸し出す淋しさ

映画「寅さん」は、4~5本しか観たことが無いのだが、寅さんの背中には哀愁が漂いこそすれ、彼は決して孤独じゃ無かった。
柴又に帰れば大家族が待っていたし、旅の先々でも人情味溢れる出会いがあった。

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時代は変わって平成も極まった今日、多くの人々の心に寂しさが宿っているのでは無いかと思う。
毎朝顔を合わす子供達、散歩や出勤ですれ違う人達、街頭に立つ私と目も合わさずに走り去るドライバー、その皆に共通しているのが孤独さの陰だ。

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大家族は古来からの日本の生活様式だったが、それは消え失せ、核家族って言葉さえ希薄化している。
結婚を忌避してきた人達が4~5十代になっているし、独居老人世帯も増え続けている。

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会社だって疑似家族ですら無くなっているし、地域コミュニティも名ばかりのものになっている。
せめてもの救いはメールやSNSだが、果たしてそれぞれが本当に帰属できるんだろうか?

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時代はAIなどとドンドン便利(?)になって、その一方で私達の心がエンプティになっていく。
柴又の寅さんよりもっと寂しいのは、地域であれ家族であれ、絆の根本が違ってきている。

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昔は、家族は生死の運命共同体だったけど、今じゃ年金や福祉やらで、勝手に生き死に出来るようになった。
要するに、勝手に生きて勝手に死ぬ事が出来る時代になったんだけど、それが「幸福」なのかどうか。

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毎月「人生を学ぶ勉強会」に参加していて、最初の頃は少し抵抗すら感じていた。

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しかし、毎月顔を合わせる仲間が、何時の間にか家族のように思える自分を感じるようになった。

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考えるまでも無く、集まってくるのはこの時代を共に生きる仲間なのである。
先日亡くなった佳江さんもその一人で、そんな意味もあってその喪失感には殊更なものがあった。

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この時代、共に汗をかき、共に学び、共に喜び合う、そんな仲間こそ宝だと思う。

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コメント

共に汗をかき、共に学び、共に喜び合う、そんな仲間こそ宝だと思う・・ 人間関係の希薄化が問われる中、まさに川島さんの言うこの言葉の「重み」を改めて感じています。 関わった時間の長さはもちろんですが、いかに「共感」し合える(た)時間を持てたか?こそが大事なんではと思っています。

私がヨッピーさんと知り合ったのは、10年以上前になりますが、

投稿: 長谷川 | 2018年11月 8日 (木) 22時11分

 上より続く・・
本当?のヨッピーさんを知ったのは、3年前に天竜川リバーサイドではなかったか・・思っています。 大雨の中、疲労と睡魔、寒さと闘いながらお互いを励まし、叱咤しながらゴールを目指していたあの時・・弱い自分をさらけ出し、素の自分をあらわにしながらも、お互いを認めゴールという共通の目標にひた走ったあの時・・ ヨッピーさんの優しさ、ど根性?を垣間見た気がします。 

日常では味わうことの無い経験の中、ゴールでお互いの健闘を讃えあったあの時・・ 「共感」という至福の時シュンカンを味わったのは私だけでは無かったと今も信じています。

投稿: 長谷川 | 2018年11月 8日 (木) 22時52分

寅さん。「男はつらいよ」
家庭の中で自分のたちば、まさに亭主は辛い立場になっている。
いや昔が良すぎたのかもしれない。
わたしも毎月の「人生を学ぶ勉強会」は楽しみの一つです。

投稿: しんしん | 2018年11月 9日 (金) 03時19分

 長谷川さん、有り難うございます。今の時代は誰もが、或いは家族でさえもバラバラですよね。絆を求めても、その共通項が無いんですから。
 その点、長谷川さんとヨッちゃんの天竜リバーサイドの様な体験、共感こそ大切なんだと思います。私にもヨッちゃんとの共通の思い出が幾つかあって、・・それも残念だけど、過去のことになってしまいました。寂しいですね。
               山草人

投稿: 山草人 | 2018年11月 9日 (金) 09時59分

 来月からの勉強会に、ヨッピーの顔が無いなんて、とても信じられませんね。一体、どうしたら良いのか・・・。
                山草人

投稿: 山草人 | 2018年11月 9日 (金) 10時03分

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