きばれ~、チェッソー
流石に西郷ドンの地元のマラソンで、応援の掛け声からして違っている。
指宿菜の花マラソンに集まったのは、13,615人と発表され、確かに大変な人の波である。
指宿に泊まったのに3.5kほど先のスタート地点ので行くのに大苦労、まだ暗い6時には会場に着いた。
9時のスタートに備え、会場は超満員であった。
最高気温の予報は17度とかなり高く、私は短パンに半そでシャツでスタートラインに並んだ。
菜の原マラソンの名の通り、このマラソンの沿道にはずっと菜の花が続くし、それに人口の少ない所だと思うのに、村の衆が総出かと思う程の応援である。
それに、沿道には施設エイドが切れ目なく続き、池田湖や開聞岳に錦江湾と景勝地が続く。
結構快調に走りながら、伊豆に伝わる節分の民話を思い出していた。
昔々、来る日も来る日も日照りが続き、村の衆は雨ごいに明け暮れていたという。
ある日、村長の所に天城に住む鬼がやってきて、「俺の望みを叶えてくれれば、雨を降らせてやる」と言う。
村長は、半信半疑ながらすがる様な思いで、鬼の要求に応じることにした。
すると、天にわかに掻き曇り、大雨が降ったのである。
村人は大喜びで踊り狂っていたが、村長はひとり沈鬱な表情だった。
それは、鬼の要求が「娘を鬼の嫁にやる」と言うことだったのである。
やがて鬼が訪れて娘を連れていく日、娘の母親は一袋の種を密かに持たせるのである。
鬼に連れられて山に向かう道すがら、娘はその種を少しずつこぼしながら歩いていく。
やがて三月になって、山裾の村の方を見下ろすと、そこには金色の菜の花が一筋、村の家まで続いているのだった。
そして娘は、鬼から逃れその菜の花を辿って、村長の所に帰り着くことが出来たのだとさ。
娘のいなくなったことに気付いた鬼は、娘の家にやってきて、娘を返せと言う。
すると母親は、「米豆が芽を出したら、娘を返します。」とよく炒った豆を渡したのである。
当然ながら、豆はついに芽を出すことがなく、鬼は娘をあきらめたとさ。
だから、節分の豆はよく炒らなきゃダメなのさ。
菜の花の話はともかく、4時間34分13秒、年代別19/317、総合順位2121/13615だった。
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