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2019年3月18日 (月)

ファイナルステージ

物事の終わりという物は、何時も素っ気ない顔をしてやってくる。
今朝も何時もと同じようにブリーフィングが始まって、距離は15k、近くの景色の良い「丘」を一回りして、出発地点に戻ってくると説明された。

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最後の15kであって、もう誰もが気負い込んでダッシュしていく。

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荷物は軽くなっているし、何よりも「これで終わり」と思う気持がそうさせている。

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コースは、ニュージには珍しい原生林を抜け、やはり沼地や牧草地を越えていく。

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やがて登りに入って、どんどん標高を上げていくと、眼下にWanaka湖が広がり始める。

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これが「丘」かと思いきや、さらに278mまで登って、そのピークを越えて驚いた。

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山の向こう側は、ワナカ湖に流れ込む川に向かって、真っ逆さまに落ち込む急斜面だった。

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踏ん張りどころのないズルズル滑る斜面で、うかうかすると200mも滑落して川に飛び込みそうである。

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何が丘なもんか、立派な急斜面の山じゃないか・・・やはりコース設計者は、最後だからと手を抜くことは無かったのである。

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結局、二時間で走り抜こうと考えていたのに、三時間近くを要してゴールゲートを駆け抜けた。

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ゴールの景色は、それはもう敢えて触れる必要も無いが、困難を乗り越えた者達だけに通じる共感に溢れていた。

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一週間振りに口にしたアルコールは、スウーッと体中に染み込んでいった。

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バスに乗り込んで(車内は異臭で溢れていたが)二時間、クイーンズ・タウンのHに入った。

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先ずは真っ白な髭を剃り、一週間振りのシャワーを使った。

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レース後のレセプションは、街の中心部にあるホテルで開かれて、ビデオが放映され、各部門の表彰があった。

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その中で私の名が呼ばれ、年代別トップ(二位を5時間以上引き離していた)のトロフィーを頂いた。

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今回のレースも、全て終わってしまったのである。

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帰国してRacing The Planet New Zealand websiteを開くと、その片隅に私の姿があって、「71歳でもこのコースは十分走ることが出来る」云々とコメントされている。

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十分なのかどうかは別にして、死にそうになりながらも精一杯走り抜いたことは事実である。

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コメント

完走!年代別とは言え優勝おめでとうございます!!
昨日まで沖縄マラニックに参加していましてめでとうメールが遅くなりましたが改めて凄い事なんだと感嘆しています。我々ラン仲間の誇りで山草人さんと知人の末席にいるだけで誇らしく思えました。
また報告会を期待していますよ!

投稿: かわい | 2019年3月20日 (水) 09時33分

沖縄マラニック、お疲れ様でした。私も参加したかったんだけど、流石に無理だと判断しました。
 標高差1万メートル超というのは、鍛えているとは言え、どうしても足に大きな負担を与えるようです。ゴールしてからもう一週間経過しますが、未だに下りに際には足が痛みます。レース中は、夢中で走っていましたからね。
 ともあれ、私の感激は、私と同じ歳のあの奥さんの完走です。彼の片方の肩は、交通事故の影響でリュックを背負える状況にはないのです。でも彼は、二の腕に片方を掛けて、その不自然な姿のまま、遂に全てをやり遂げてしまったのです。見ている方が悲壮で大変でしたが、往年のランナーの意地を見せてくれました。凄い男です。
 それから、かわいさんの応援にも感謝です。
               山草人

投稿: 山草人 | 2019年3月20日 (水) 10時18分

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