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2019年3月17日 (日)

くつろぎの時

目が覚めてまず最初に思ったのは、今日の天気だった。
リチャードが寝袋から這い出して、テントの外を見ながらIt's cloudy.But it's a fine day.と言った。

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起き出して空を見上げると、一面に雲が広がっていたが、どうやら好天に向かっているようだ。

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テントサイトの真ん中では、三々五々、何時もと違ってゆったりとした朝食が始まっていた。
昨夜は、冷たい風と雨で低体温症が続出したし、コースを急遽変更したりした影響で、一部のランナーは朝になって帰ってきた。

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しかし、その全員が薄日の差し始めたテントサイトに、元気な姿を見せていた。

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レース途中の唯一の寛ぎの一日、36カ国のその国籍を超えて、笑い語り合っている。
この何日かの間に、生死を考えることすらあったのに、もうそんなことは打ち忘れているのである。

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ぐしょぐしょに濡れた衣服や寝袋を干したりの他は、何もすることのない一日なのだ。

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ハッピー(26名のグループ)は、「ダルマさんが転んだ」をやり始めていたし、川辺に椅子を持ち出して語り合うカップルなど、本当にくつろぐとはこんなシーンを言うのだろう。

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しかしなから、1万メートルを超える総標高差を走る今回のレースは、racing the planet史上最も過酷な大会になったようで、既に34%がリタイアしていたし、当初のルール通りなら半数は失格の筈であった。

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それに昨夜の結果はどうなるって心配だが、何しろ人によって走った距離が違っているし、カウントもされていないのだから。

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結局、それまでのラップタイムを逆算して順位を決めるらしい、つまりCP5~CP7はノーカウントって事だ。

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ともあれ、色々とあって長かったこのレースも、明日の15kを残すだけになった。

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過ぎ去ってみれば、日々の人生同様に束の間の出来事になっていくのである。

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しかし、少なくともこのレースが、非日常の最たるものであることは間違いない。

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コメント

今日も余韻に浸れました。ありがとうございます。嵐避けてテントでずぶ濡れ5~6時間避難してた時間はキッチリ走行時間に追加されました。まあ当然ですね。ほとんどの人は
更に3時間の追加時間が加算されてます。トップグルーのみそのペナルティ加算されてないみたいです。キツイレースでしたので余韻は深いです。

投稿: 奥幸二 | 2019年3月17日 (日) 21時04分

「余韻」良い言葉ですねぇ~。私も、今日でレースのあれこれを書き終え、暫しその余韻に浸っているところです。物事には、始めがあれば終わりがある。このレースの始まりは、半年ほども前だったでしょうか。コツコツ準備して、そしてその本番があっけなく終わってしまった。果たして次のレースに挑戦できるのかどうか?
 人生の時は、刻々と進んでいて歩みを止めるなんて事はありません。今のところ、必死でそいつに食らいついていって居るのですが、何時まで続くか分かったもんじゃありません。
 そうですか、CP5のテントで6時間も震えていたとは・・・・、あの夜はみんな違ったシチュエーションがあったんですね。 

投稿: 山草人 | 2019年3月18日 (月) 17時21分

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