人も熟して
今日も正に梅雨空の一日で、青梅も既にしっかりと熟梅になっている。
今収穫しなければ落果して使い物にならない訳で、梅の実の賞味期限が来ているとも言える。
果物や野菜は元より、物事にも賞味期限らしき物がある。
過熟な果物は食べられないし、野菜だって硬化したりして決して旨くはない。
物事にも自ずと新鮮さが必要で、倦むほどの出来事は辟易とされるのが常だ。
昨日は、智満寺の7本杉を畏怖の念を持って見上げたのだが、生き物には賞味期限はない。
唯あるのは、賞味する価値があるのかどうか、・・と言う中身の問題だけだ。
特に人間の場合は、仮に幾多の経験を積み重ねてきたとしても、熟さない人は熟さない。
私なども、貧しい時代を経て今日に到ったとは言え、自分自身熟したと言う気配すらない。
若い頃と同じように生臭く生きているし、自分で枯れようなどとは思った事も無い。
ブドウの様に果物ならば熟期が来て収穫となるのだが、人間の熟期はハテ何時なのだろうか。
多分、それは永遠の課題なのだろうと思い始めている。
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