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2019年7月 1日 (月)

部屋(隠れ家)と人生

王侯貴族の大宮殿などを訪れると、彼らの心落ち着く場所はあったのだろうかと思ったりする。

人一人の居住環境など限られたスペースで足りてしまうし、増して書斎など狭い方が落ち着くものだ。

私も十数年前に住居を新築した際、三畳半ほどの自分の部屋(初めての書斎)を造った。Img_3453

そしてこの十数年、本を読んだり居眠りをしたり、家に居るときは殆どこの部屋で過ごしている。

思えば、この小さな部屋に行き着く過程が私の人生だったのかも知れない。Img_3454

私が生まれたのは茅葺き屋根の田の地の家で、物心ついてからはその縁が私の居場所だった。

縁の外には槙囲いの内側に3本の松の木があって、その松を眺めながら勉強した。Img_3455

松の木の下は何時も掃き清めていたし、その私の眺める景色を少しでも麗しくしたいと思っていたようだ。

孤独で不安だったけど、今と同じような心持ちの男の子だった。

やがて親父がその三本の松の木を切って、安普請ながら二階建ての家を建て、その二階の和室が私の部屋になった。Img_3456

青年期・壮年期を過ごした(六畳)部屋だが、(結婚して離れを造ったからか)実はあまり思い出が無い。

就職して間もなく沼津に転勤になって、半年ほど(2時間余かけて)通勤したが、堪らず下宿することにした。

生まれて初めての単身暮らしは、安アパートの一部屋で、予科練帰りの男や若い二人が住んでいた。

その若い二人は毎晩ヨガリ声を響かせて私を悩ませたし、その下の階にはハーフの黒人も住んでいた。Img_3457

御殿場には進駐軍が沢駐留していたし、食堂に行ってもそんな敗戦後のすさみが色濃く残っていた。

窓の下に小さなドブ川が流れていて、何時も「神田川」の情景をなぞらえていたっけ。

ともあれ皆昔の話になったが、或いは「部屋は人生」かも知れないなぁ~と思う。

 

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