スポーツ

2013年8月 3日 (土)

ジュビロの顔

J1のジュビロ磐田は、往年の名チームである。

そのジュビロがJ1に昇格して今年で20年になるのを記念して、スタジアムに顔が出来た。

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これまでのヤマハスタジアムは、何処が入り口か分からない様な佇まいだった。

立派に改修されて、今日はそのコケラ落としである。

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かつて黄金時代のオフト監督をはじめ、スキラッチやファンネンブルグ、

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それに中山や藤田、名波などが顔をそろえた。

それぞれ低迷するジュビロに激励のエールを送っていた。

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さて今日はストイコビッチ監督率いる名古屋グランパスとの対戦である。

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広がったスタジアムも、ほぼ満席に近く入った。

20周年を記念するイベントが1時間近く続いて、いよいよキックオフ。

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グランパスのサポーターの応援も一糸乱れず素晴らしかった。

ともかくゲームの前半は1対1で折り返したんだが、

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グランパスのパス回しとコンビネーションに随分と押され気味である。

このところの低迷にこけら落としが加わって固くなっていたのかどうか。

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勝負は水物だが、やはり実力が勝負を決していく。

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監督を変えても、もう一つ何かが変わらなければ現状を変えられない。

それは、かつての様な顔になる選手がいないことだろう。

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その顔を確保できなかったのは、近年のヤマハ(株)の低迷があったのかどうか?

ともあれ景況は上向きつつあるから、次の一手が欲しい。

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ジュビロが17位なんて嘘だろう。

何とかしてくれ!!

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2013年7月31日 (水)

走るってこと

世は、猫も杓子ものマラソンブームである。

飽食の果てに健康を得るためのいじましさの感もあるが、それも結構である。

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だけど、一人黙々と走らなければならないマラソンは根気が要るし、

ただ苦しい走りをしていたんじゃ三日坊主が関の山だ。

スポーツと言う言葉は、競うとか鍛えるといったイメージが強いが、Dscf7118

もともと解放とか自由と言う意味が内包されているのだそうだ。

体を動かすことを楽しむことで、心身を解放するということだろう。

そう、スポーツは楽しまなきゃ意味が無い。Dscf7027

私がフルマラソンに始めて挑戦したのは、もう20数年前のことだ。

その頃は、楽しむなんてことは想像すら出来なかった。

相当な覚悟で望んだその小笠・掛川マラソンの結果は悲惨なものだった。Dscf7023

20k位までは快調に駆けたんだが、その後は歩くのも苦痛になった。

ドンドン追い抜かれていくし、制限時間は迫ってくる。

自分の体でありながら如何とも言うことを聞かない。

泣きたい様な気持と動かない体を引きずって、やっとのことで門限間際の5時間でゴール。Dscf7008

ゴールしてから帰宅するまでが、動くことも儘ならずまた大変だった。

あぁ~、マラソンとはこう言うものだったのかと、その時初めて知った。

同時に、マラソンの奥の深さに心酔したと言っていいだろう。Dscf8037

それから四半世紀、その私が今ではウルトラマラソンを走っている。

しかも楽しんで走っている。

自分の心と体の対話を楽しんでいる。

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殊にマラニックは出会いあり会話あり、そして観光ありで飛びっきりのレジャーだ。

マラソンは無心に体を動かし続ける単調なスポーツだけど、どのレースにもドラマがある。

無心に走るのは座禅にも似て、自分との奥深い所での対話でもある。Dscf5805

そしてどのレースだって、自分が主人公で無かったためしはない。

だからマラソンは、心と身の人生ゲームだと思う。

遥かかなたのゴールに向かって走り続ける生涯のゲームさ。

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2013年7月28日 (日)

ランナーの気持ち

かつて一人で走っていた頃、自らの記録更新が励みだった。

懸命に練習距離を伸ばして、サプリなんかにも気を使って、

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自分の努力の成果を追い求めていた。

それが歳と共に、記録の低下を如何に食い止めるかに変っていった。

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やがて、走り続けることが必要なウルトラが中心になっていく。

そのウルトラだって、「もう止めよう」「否、ここで負けてたまるか」と葛藤の連続だ。

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このところ熱暑が続いていて、山を走っていても体が気怠い。

つい歩こうとする誘惑に駆られる。

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でも別の脳が「いやいや、ここを踏ん張れ」と命令を出す。

そしてその苦しさを乗り越えると、今度は淡々とした走りが続くんだ。

日頃のランであれレースであれ、確かに自分の「脳」との駆け引きなんだ。Dscf7618

よく「ランニングって、中毒になるんだよね」などと聞かれたりする。

もちろんランニングと縁のない人の言葉だが、全くの勘違いと言える。

中毒になれるんなら成りたいと思うんだが、そりゃ無理な相談だ。Dscf7441

何故なら人間は、何らかの意思がない限り、安きに流れるように出来ているからだ。

ランナーがお互いを思いやるのは、自分に挑戦しているその心を知っているからだ。

隠岐の島で「馬鹿、馬鹿・・・・」と呟いている若い女性と一緒になった。

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「どうしたの?」と聞くと、フルマラソンも走ったことがないのに

50kにエントリーしてしまったことを悔いていると言う。

25kまで走れたけど、もう歩くのも限界だと言う。Dscf7300_2

私は80k地点だったけど、「若さでしっかり歩きゃ、何とかゴールできるぞっ」って、

励まして先を急いだ。

彼女は、果たして大きな壁を乗り越えられたかどうか?Dscf7021

人は大抵、経験したことの無い事態に遭遇すると脳が拒否反応を起こすのだ。

何度も何度もそんなことを経験して、ウルトラの距離にも耐えられる脳になっていく。

とは言え、もう100レース近くウルトラを走ってきた私だって、ウルトラの完走は難しい。

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ランナーの共通の心は、前向きな気持ちでいるってことさ!!

だからどのレースでも、共に走る人達の顔が大好きさ。

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2013年7月23日 (火)

第三戦を終えて次へ

今日は島田球場での第三戦(対浜名高校)に臨んだ。

立ち上がりから前半に5点を楽々と先取した。

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快勝と思いきや 20番(古瀬)、5番(彦坂)、1番(川窪)と継投の間に2点を献上する。

継投は中々難しいが、

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この継投が上手く行けば、今年は意外な成果を出せるかもしれない。

結局試合は5対2で勝利することが出来た。

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しかし、浜名高校も伝統校だけあって、応援合戦では圧倒されていた。

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切れ目のない応援についつい目がひきつけられる。

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野球は、がっぷり四つのチーム対チームの勝負だけど、

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その真剣勝負を通じて球場の皆が多くのことを学んでいく。

応援だって、精一杯の応援が出来りゃ、そこから学ぶことも多いさ。

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実は私は野球はからっきし苦手だけど、チームプレーを見るのは大好きだ。

日頃の鍛錬でお互いの信頼を培い、それをベースにチーム戦を展開する。

野球の正に醍醐味だろう。Dscf8072

しかし私は、チームの期待を背にした時の大一番に弱い。

もっともそれが得意なら、かつての長島選手の様になれたかもね??Dscf8073

冗談はともかく、この高温注意報発令下で選手も応援団も良くやった。

次を勝てば、とりあえずベスト8になる。

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その先は多分、一昨年決勝戦で敗れた静高との対戦が控えている。

あの時の借りを、たっぷりと返すことが出来ればと願っている。

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2013年7月21日 (日)

人生走り旅

朝曇りは暑くなる。

その通りの一日だったけど、爽やかな風が湖面を伝ってきて良い一日だった。

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浜名湖半周35kmを走りながら、この暑い中何故走るのかって考えていた。

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或いは自分の生きていることの確認かも知れないし、

一歩一歩走ることによってしかこのレースは終わらない。

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その人生と同じことを、この浜名湖を舞台に私はやっている。

そうさ、走るってことは自分の生き様を確認することなんだ。

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暑くったって、苦しくったって、仲間と共に目的地に向かう。

走友は共に生きる仲間だ。

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もちろん人それぞれ、色んな思いでこのマラニックを楽しんでいる。

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でもね、突き詰めると自分の生を確認するために走っているんだと思う。

今日もその過程で愉快な出会いが幾つもあった。

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人は色んな裃を着て生きているけど、裸になれれば皆近しい存在さ。

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35kmは、今日参加した人をそれぞれに結びつける35kmだった。

呼びかけ人のHさんが、7年前のこのサマーランの写真を持ってきた。

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私の7年前は初々しく、颯爽とした姿で写っていた。

それから今年まで、うぅ~ん、随分年月を経たような経ないような。

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人間なんてのは、今を生きているんで、今が人生において一番若いんだ。

そうさな~、私も偉そうにゃなったけど、昔とちっとも変っちゃいない。

そういう意味でこのマラニックは、素晴らしいサロンなんだろうと思う。

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大自然を味わい、自分の人生を噛締める。

一年に一度の浜名湖サマーランさ。

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2013年7月15日 (月)

初戦

第59回全国高校野球選手権大会の開幕である。

静岡県では117校が甲子園出場を目指して争う。

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そして、その本校の第一戦が城山(磐田)球場で開催された。

対戦相手は、何と私の母校の磐田南高校である。

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校歌が聞こえてくる度に不思議な気持ちがするが、

勿論、応援するのは本校の選手たちの活躍による初陣だ。

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当然圧勝との思いでの観戦であったが、初回から先取点を献上する。

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それに磐南は毎回のように走者を出してくるし、当方のピッチャーがピリッとしない。

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磐南の応援団の意気も上がって、当方の応援を圧倒する勢いだった。

と言う訳で4回表まではどうなることやらと心配したのだが・・・。

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しかし4回裏ではっきりと流れは変わった。

双方共に様々な見せ場もあったが、結局12対3で6回コールド勝ちとなった。

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それにしても野球と言うものは、場面が少し変わるだけで別物になる。

人生と同じで、野球の面白さでもあるが、

今年は何処まで勝ち進んでくれるのか、大いに楽しみである。

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ところでこの城山(球場)は、家康が武田の備えに築いた城跡である。

球場の南は、城之崎という洒落た名の集落である。

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城跡には城跡だが、城として機能することは無かったようである。

武田の勢力が強勢な頃で、家康は天竜川の東のこの地では勝ち目がないと見た。

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それで「この城は、水が出ないから・・・」という理由で撤退している。

逃げ出したと見られたくなかったのか、「水」を理由にしているのが家康らしい。

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2013年7月 7日 (日)

石巻山

俄かに梅雨が明け、汗をかきかき走るサマーランの季節である。

それで今日は、地域の行事がフリーになったんで、突然の参加ということになった。

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我儘を受け入れてくれるあたり、Hプロダクションの良い所である。

ともあれ石巻山は豊橋の北部、標高370m程の石灰岩の山で、

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戦国期には石巻山城があった所である。

勿論山頂からは、豊橋市街を眼下に渥美半島や知多半島が見渡せる。

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その山の登り降り2往復と+αする15kmが今日のコースである。

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走り始める頃から雲が切れ、カッと晴れ渡って思いっきり暑くなった。

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それでも林間の木陰に入ると、ヒャッと汗が冷えて心地よい。

汗をかきに来ているとはいえ、流石にスピードは上がらない。

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結局、山頂近くの石山荘へのゴールまで1時間59分も要してしまった。

ビッショリの汗で重くなった着衣を抜き捨てて、風呂に飛び込む。

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これが何ともサマーランの醍醐味である。

さて、この大会はここからが本番で、大宴会が始まるのだ。

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一通りの参加者のスピーチの後は、のど自慢。

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それに名物の大槻麗子さんの泥鰌すくいである。

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今回はスーパーじいさんこと、

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70歳でハワイトライアスロン日本代表となったNさんも参加している。

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それで皆で激励の寄せ書きをして・・・・・・。

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彼は、ウェットスーツ無しで3.8kmを泳ぎ、180kバイクを走らせ、

その後に42.195kmを走るのだ。

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スーパージイジとは言え楽じゃないが、この10月の壮挙が楽しみである。

ともあれワイワイと、たっぷりと楽しんで一日を終えた。

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でもさ~、何故か走るより宴会の方が疲れたかも?

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2013年6月22日 (土)

ゴール貫徹

ウルトラランナーは、押しなべてレースを走り切るために何ヶ月間も練習を続ける。

それでも、ウルトラレースはその努力と忍耐だけでは完走できない。

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その時の体調や天候〔雪や雨、寒さetc〕に影響されるし、

それに100kは想像以上に遠くって、途中で何が起こるか分からない。

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心の起伏だって大きくって、途中にゃ「止めよう」って誘惑が次々と現れる。

だから完走に不可欠なのは、「絶対完走する」って言う強い目的意識だ。

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これがグラグラしてると、どんなに練習したって駄目さ。

現代の普通の人は、30Kまでは走れたとしても、その後は大抵動けなくなる。

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それ程に柔になっちゃってる訳だが、本来の人間の体はその機能を発揮したがっている。

太古の昔にゃ獲物を追って、はたまた獣に追われて、

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ひねもす走り回っていたんじゃないか。

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それが近代文明の故に、歩くことすら間々ならなくなった。

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この退化〔?〕は、足の筋肉だけじゃなくって頭だって同じだ。

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頭だって時には感動が欲しくなる。

それでドラマを観たり、本を読んだり音楽を聴いたりするんだ。

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本当は、人間はじっとしてる方が大変なんだろうと思う。

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ともあれ、あのウルトラレースを走り終えたときの嬉しさは、誰だって格別なものだ。

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何故って、自分の意志で様々な困難を乗り越えた結果だからだ。

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それに、UMを走り切るなんてことは誰にでも出来ることじゃないでしょ。

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完走かリタイアか、それは第三者にすればどうでも良いことだけど、

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ランナーにとっては、まさに人生の重要問題なんだ。

そして、クリアーした困難が大きな程人生の励みになる。

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It's challenging but I enjoy go through with Run.

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2013年6月16日 (日)

隠岐100kの旅

朝5時、隠岐港近くの路上は昨年よりも随分多いランナーで溢れた。

曇っていて気温は思ったよりも涼しい感じだ。

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快調に飛び出したと書きたいが、実は体が重くって少しもスピードが出ない。

それに昨年は感じなかったのに、上り下りの斜面がやたらと多い。

それで30k過ぎから、登りは歩くことに決めた。Dscf7615

従って48kのサービスステーションに着いた時には、既に11時を回っていた。

完走が心配になる時間が迫っていた。Dscf7627

それに50kのランナーがここから11:30にスタートする。

猛烈にダッシュする50kの選手たちが見えて、Dscf7634

私は53k地点で、例の川内選手に抜かれてしまった。

ともあれ私はあくまでもマイペースで、のどかな里山の続く隠岐を味わいながら走った。Dscf7636

と言うのも、この隠岐では集落ごとに趣向を凝らした応援隊が待っている。

焼肉や魚、スイカなどを準備してくれている所、仮装しての応援もある。Dscf7637

それにあちこちに張られた横断幕が楽しい。

この応援の皆さんと触れ合いながら走ったということだ。Dscf7629

途中で飛行機で隣り合わせた東京都のA美さんに会った。

Hさんは、何と素足にサンダルで走っているのである。Dscf7631

この方が素足の湾曲が活きて快適なんだそうだ。???

橋の下を覗くと、船の上からもエールを送っていた。Dscf7647

応援隊は、ゴールが近づくほど密になって、ゴール間じかでは大勢が小躍りしている。

「100k良くやった。えらい。おめでとう、良くがんばった」などと熱烈に叫んでいる。Dscf7645

それで走っている私も、胸の奥からこみ上げてくるものがある。

今日は午後から雲が消えて、猛烈な熱暑になった。Dscf7646

給水所ごとにコップ2杯の水を取るのだが、たちまちにして汗になってしまう。

今回も何度となく「止めよう」と思った。Dscf7648

途中で止める理由は幾つだってある。

でも走り続けるのは、完走を目指す意思力だけが頼りなのだ。

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ともあれ13時間45分、制限時間まで45分残してのゴールとなった。

それにしても、隠岐マラソンも中々の難コースだと改めて思った。

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2013年5月19日 (日)

呼吸を整えろ!!

午前三時起床、朝食を済ませて会場へ。

例によって山梨学園のチアリーダーのエールで盛り上がり、

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坂本さんの合図で「完走するゾー」と拳を突き上げる。

何人かの知り合いに声をかけられて・・・実はウルトラでしか会わない人もいる。

午前五時、「オーッ」の地声と共に一斉にスタートしていく。

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雨かと思いきや、所どころに青空が見え、八ヶ岳の雄姿もちゃんと見える。

とにかく、八ヶ岳の1900m近くまで登っていく。

熊笹の下の雪は既に消えていた。

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随分温かなコンディションになった。

だがウルトラにドラマは付き物で、スタート直後にそのアクシデントが起こった。

初めてのことだが、スタート直後に胸が締め付けられるように苦しくなった。

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狭心症か?・・・ともかくペースをゆっくりにして様子を見ながら走る。

スタート直後からリタイアの文字が頭をよぎった。

息を思うように吸う事が出来なくって、アクアラングをやっているようなどぎまぎが続く。

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それでも5kmを過ぎるあたりから、胸の苦しさは消えていた。

苦しさは消えたが、さっぱりスピードが上がらない。

仲間にもどんどん追い越されていくし、次第に制限時間を意識するようになった。

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途中K女子の私設エイドで甘酒を四杯も頂いて、やっと元気を出した。

仲間のWさんが50kでリタイアすると言う。

私にも、しきりに「無理するな」と繰り返す。

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「もう、止めよう」と、そんな気になって58kのエイドで、ゆっくりと休んでいた。

そこに現れたのがデカフォレストにリーチが掛かけているM女子である。

彼女もここで止めるのかと思いきや、私に「あなたらしくしな!!!」と睨みつける。

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らしく・・・・そりゃ、やはり最後まで諦めないことだと悟らされた。

そこからの必死の苦行が始まったのだ。

まず呼吸を整えることからはじめた。

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とにかく息を目一杯吐くことから始めると、スースーはーはーと呼吸が整ってきた。

その呼吸に合わせて、足のほうも淡々と進めていく。

上り坂もとにかく歩くことをしない。

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次第にペースが出てきて、絶対に門限に間に合わないはずのハードルを次々とクリアーしていく。

17時過ぎからは雨になったのだけれど、怯んでいる暇は無い。

最後の5k mは、A女子の車での必死の声援もあって、ダッシュ状態になった。

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1kmを7分のペース、それでも間に合わないと最後の1kmは6分で走りきった。

雨の中に大きく光の輪が浮かんでいて、そのゴールに飛び込んだのはゴール閉鎖1分前だった。

何と、13時間59分での完走である。

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自分でも信じられない位の奇跡だが、M女子とA女子がいなかったら無理なことだった。

ともあれ我々の仲間のMさんが、新たなデカフォレストになった。

これを皆で祝いつつ、人生はチャレンジしてみなきゃ分からんと実感していた。

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