日記・コラム・つぶやき

2013年9月18日 (水)

自己年齢考

私達は、当然ながら自分を基準に物を感じ考えている。

速さは、自分の心臓の鼓動が基準だから、それよりテンポの遅速で感じているんだ。

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熱い冷たいの温度だって、自分の体温が基準だ。

だから体温より暑くなりそうなら、大慌てで汗をかいて調整しようとする。

ところが、年齢はどうだろうか?

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今夜は高校の静岡支部総会があって、前支部長故に出かけてきた。

指定されたテーブルに着いて先ず思ったことは、

「随分年配の連中だな~」ってことだった。

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ところが、話が進むにつれ、何と私が最年長と分かったのだ。

私にすれば、会う人間すべからく先輩に見えるのにである。

これは明らかに体温や鼓動とは違う。

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別の40代のテーブルに行って、俺にはここが似合うと思った。

活き活きしているし、彼らは今を生きている。

かつての職場の後輩たちが「歳をとらないですね~」などと世辞を言う。

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それでいい気になって、先日の100kウルトラマラソンを語ったりする。

私の精神年齢が幼稚なんだろうが、まあ~それで良かろうと思っている。

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2013年9月16日 (月)

25里も一歩から

丹後ウルトラ100kのスタートは、京丹後市の網野である。

浦嶋児(浦島太郎)の古里としても知られる。

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今朝は、その嶋子の像も強い風で潮を被っていた。

網野は丹後縮緬の産地として栄えたところで、

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今でもその元職布工場が立ち並んでいる。

とは言え、

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和服の衰退と共に縮緬は民芸的なものになり、機織の音はわずかしか聴かれない。

私達の定宿は、その一角の職布工場を民宿に改造したところだ。

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その民宿に泊まるメンバーはほぼ決まっていて、一年に一度ここで顔を合わせる。

「やあ、お元気で何よりです。今年もがんばりましょう。」で始まる会話も実に楽しい。

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激しかった昨日レースを終えて、今朝は何時もの様に「ばら寿司」を頂いて辞した。

しかしながら昨夜来の雨は、あちこちに大きな被害をもたらしていて、

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思っていたよりも遥かに難渋の岐路を強いられることになった。

まず網野から7k程南に下がると国道は水没して通行不能だった。

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やっと細い迂回路を探して水没地点を迂回し高速の入り口に達した。

するとその若狭舞鶴高速は土砂崩れのため全面不通だという。

止むを得ず琵琶湖の南側を迂回すべくさっき来た道を引き返した。

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しかし、これは未だ今日のほんの序の口だった。

与謝町を過ぎ福知山の入口で大きく迂回させられ、・・・・

とうとう、西へ西へと誘導されて播磨に出てしまった。

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そこからやっと高速道路に入るのだが、それがまた渋滞と「途絶」迂回・・・

それでも走行時間11時間、約450kの旅になった。

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随分長い一日になったが、昨日自分の足で走った100kと言う距離を改めて思う。

一歩一歩の14時間が、100kと言う距離になったのだ。

人間と言う奴は、昔からそうやって遠い所からやってきたんだ。

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一日一日の積み重ねも、同じだね。

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2013年9月13日 (金)

過客の如し

私の生まれた翌年〔1948〕、ロンドンでオリンピックが開催されている。

只、この大会には日本からの参加は戦争の後遺症から拒否されている。

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そしてアジアで最初に開催されたのが、1964年の東京オリンピックだった。

19歳のあの時の記憶は、TVに東海道新幹線、そして裸足のランナー・アベベ、

さらには東洋の魔女、三波春夫の「今日は♪今日は 世界の♪・・」etcだろうか。

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女子バレーの対ソビエト戦を、息を呑んで見詰めた記憶もある。

ロシアは嫌いな国の筆頭だったしね。

TVの普及率は80%位になっていて、田舎でも三種の神器が普及始めていた。

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あのオリンピックを境に、この国は猛烈な経済成長へとアクセルを踏み込む。

たかだか半世紀だが、この間の変化はすこぶる著しい。

私なぞも、その流れの中にどっぷり浸かって生きてきた。

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ともあれ、あんなに調子の良い時代が未来永劫続くはずも無い。

案の定この20年近く足踏みを続けてきて、ようやく先に何かを見付けかけているところだ。

私のこれからだって、さ迷いながらも道を見出しつつある。

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貝原益軒が養生訓の中で「老後は 若き時より 月日の早きこと 十倍」と書いている。

十倍はオーバーだとしても、何もしなければ、光陰は矢の如く過ぎ去るだろう。

2020年とて、あっと言う間にやってくるのではないか。

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当面、このオリンピックまでの間に何が出来るだろうか?

体力の衰えは兎も角、何事にも積極的に気を保たねばなるまい。

それに今度こそ、本番の会場に観戦に行こうと思う。

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人生もオリンピックも、これ過客の如しである。

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2013年9月11日 (水)

五月蠅

この夏は、嘘の様に蚊や蠅が少なくって随分楽をした。

折からの熱暑と干ばつで水溜りが出来ないし、出来ても直ぐに消えてしまった。

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それで奴らも繁殖できなかったんだろう。

一昔前まで、日本人は蠅と蚊には苦労しっぱなしだった。

子供の頃、座敷で昼寝しているとあの蠅が誠にうるさかった。

追っても追ってもたかって来るし、手を擦る足を擦るで、おちおち昼寝も出来なかった。Dscf8424

蚊には蚊帳を釣って対処したんだが、蚊帳の穴から侵入した蚊を追って

夜中の一騒動が必要だったりして・・・・。

ともあれ私達には、ハエ取り紙を吊るしたり、蠅叩き、蚊取り線香くらいが防衛策だった。

蚊や蠅は湧き出てくるものだって、はなから考えていた。Dscf8423

実は溝や肥溜め、防火用水などで大量に培養していたのである。

余談だが、シベリアには水溜りが無数にあって、蚊も黒い塊に見えるほどいる。

抑留された日本人の中には、シベリアの蚊に殺された人だっている。

その発生源を放っておいて、一生懸命蠅を追い蚊を叩いていたんだ。Dscf8420

この駆除に一石を投じたのは、日本に進駐してきた占領軍だった。

その特効薬がDDTで、私達は頭から散布されたし、

村の若衆がリアカーに大型の噴霧器を積んで回ってきて、

一戸ずつ天井裏までDDTを散布していった。Dscf8417

それから家では雨戸を建てこめて、半日は家に出入り出来なかった。

この散布で暫くは楽になったが、10日もすれば元の木阿弥である。

水溜りや肥溜めは幾らもあるし、そいつは放っておかれたからである。

ともあれ、そのDDTは劇薬として今では製造すら禁止されている。Dscf8416

今日、網戸のお陰で五月蠅い奴らに苦しめられなくなった。

ところで、五月蠅と書いてウルサイと最初に読ませたのは夏目漱石らしい。

夏の夜、あの暴走族のバイク音も五月蠅いよね~。

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2013年9月 8日 (日)

東京には、過去や昔、そして以前すらも無くなったと言われる。

ほんのつい最近まで、巨大スーパーやコンビニなんてのも無かったから、

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物流の多くを人手が担っていた。

そんな物売りの「金魚ォー、金魚ッ」とか「竹やァー、竿竹」などの声、

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更には「トオフー・トオフー」のラッパの音や風鈴売りの音なんかが下町の風情だった。

かつての小説の多くが、そんな下町の情緒を舞台にして描かれていた。

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若い人達が近世の文学に馴染めないのは、古き良き庶民の生活を知らないからだろう。

さてもその世界最先端の都市東京に、半世紀ぶりにオリンピックがやってくる。

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あの南春夫の歌ったオリンピックの頃には、まだ江戸の音と情緒が残っていた。

あのオリンピックから半世紀、東京もこの国も激変したのである。

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物売りの音は、橋を渡る列車の轟音、救急車や街宣車の金属音に変った。

何とも殺風景な都市に変ってしまったのだが・・・・・、

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湯島天神や上野界隈には、まだまだ町に庶民の息遣いが残っている。

今度のオリンピックを契機に、情緒ある未来都市に是非とも変って欲しいと思っている。

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ともあれ今年の天候は、極端にダックラで干天と豪雨が際立っている。

コンクリートで固められた都市では、雨が降れば一気に水が溢れるが、

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東京の地下には大きな空洞が設けてあって、人の呼吸の様に水を吐き出している。

これも一つの未来へのヒントなんだろうか。

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話は飛ぶが、私の走っている小笠山は大きな水甕である。

30万年程前、大井川の三角州が隆起して、標高264mの山になった。

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当然ながら山は川の礫で出来ているから、降った水は速やかに地下に貯まる。

それが麓からコンコンと湧き出すのだが、正に地下ダムである。

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その小笠山がこの2か月、晴天続きでカラカラに乾燥していた。

樹木も草も息絶え絶えでやっと生きている感じだった。

それが昨日今日と久方ぶりの雨に恵まれたのだ。

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私もこの山で、随分久方ぶりに沢水の音を聞いた。

やはり、川には水音が相応しい。

これで山の小動物たちもホッとしているのではないか。

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2013年9月 7日 (土)

Late sumar cicada

暑い暑いと言い暮らしたこの夏も、ようやく終息の兆しが見えてきた。

そして、晩夏の蝉ツクツクボウシが急くように鳴いている。

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このツクツクボウシは、例年なら盆過ぎから鳴きはじめる。

それでこの蝉の声を聴くと、何時もソワソワとし始めるのが常だ。

その原因は子供の頃に遡る。

学校のドリルもやらずに遊び暮らして、盆のお客が帰るとこの蝉が鳴き出す。

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さぁ~て、夏休みの宿題をどうする・・・オンシー・ドオスル・ツク・ツクと聞こえてくる。

夏休みも残り十日足らずになってから、7月の天気を調べたりして・・・

暑くて気怠くって、「宿題が無けりゃ、夏休みって最高」なんて思ってた。

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その刷り込みが強烈で、今日でも晩夏の蝉のイメージになっている。

それはともあれ、一部の子供達の様子がおかしくなっている。

群れて深夜徘徊やら万引きやら、飲酒に喫煙・・・・・

その仲間に女の子も半分混ざっている。

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親の無関心・・と言うよりも、愛情欠落で既に家族崩壊している。

家庭もバラバラ、地域もバラバラで救いようのない状態が生まれているんだ。

本当は子供達は愛情に植えているから、悪の仲間であれ群れるんだ。

この夏休みを終えて、彼らは更に学校から遠くなっていく。

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青少年の健全育成と言ったって、その親の教育をする手立てもない。

離婚やら再婚やら失業やら、その親自身自分が生きるのに精一杯なんだ。

今日の悪餓鬼は、ラインで繋がっていて、目に見えない糸で縛られている。

夜中の何時だろうが、その糸に引っ張られていく。

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ラインの着信音をどう受け止めているんだろうか?

今私達は、地域の力で何とか打開できないかと相談を始めている。

しかしながら、現実は彼らをじっと見守るしか手は無いのだ。

晩夏の蝉は、ホシイー・ホシイー・ツク・ツク 子供を救えと鳴いている。

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2013年9月 6日 (金)

くそ真面目に

何故か私は、昔からくそ真面目だと思われてきた。

実際に冗談も言えない〔真面目な顔で冗談が受けない〕し、悪ふざけも苦手だ。

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その分、人間としての幅が狭くって魅力に欠けるのかも知れない。

ディズニーのミッキーを観ながら、そんなことを考えたんだ。

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ほら、ディズニー映画のミッキーマウスは、しょっちゅう悪戯をしているじゃない。

そのイタズラやイジワルが独特の魅力だったんじゃないかな。

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そもそも、ちょつとした悪戯は誰にだって魅力的なものだ。

マジメ一本槍で来た私にだって、多分に山っ気はある。

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ただ年齢に見合った悪戯が見つからないだけだ。

一方、子供やミッキーの悪戯なら、どんな悪さだって絵になっちまう。

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もしも・・・大の大人が玄関のチャイムを鳴らして逃げて行ったら、

そりゃもう悪戯じゃ済まない。Dscf8449

立派な犯罪・・・・否「ありゃ、呆けたか!」と訝しがられるのが落ちか。

そう、悪戯ってのは中々難しいんだ。Dscf8448

ともあれ、ミッキーである。

既に大スターだから、悪戯はすっかり忘れて観衆に笑顔?を振りまいている。Dscf8444

可愛いだけのミッキーは、何だか少し違うような気がするが・・・。

ところで今日は黒の日〔9月6日〕である。Dscf8427

黒星とか白黒つけるなんて忌まれるクロだが、タキシードは黒だし、

礼服だってみんな黒が一般的だ。Dscf8534

黒の衣装が引き立つ女ってのも惚れ惚れするね~。

食べ物だって黒毛和牛に黒豚、黒ゴマ・黒酢・黒大豆・・・・・などが体に良いって珍重されている。Dscf8535

それで今夜は、クリクリと膨らんで茹でた黒豆を肴に一杯戴くことにする。

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2013年9月 5日 (木)

子供に還って

あ~、子供に還りたい!

ディズニーに出掛けての改めての感想である。

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実はTDLが出来たての頃に、少しばかり覗いたことはあるのだ。

その時は、トンデモナイ物が出来たけどパスポートとかやたら金をとるし…と、

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ビッグサンダーマウンテンを見ることも無く、早々に引き揚げた。

それから30年、改めてディズニー・シーを訪れてそう思ったのだ。

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人々は、何やらハーバーを取り囲んでひしめき合っている。

聞けば、海上ショーがあって何やら水を掛けられるんだとか・・・??

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・・・ってことは、水を掛けられたくって万の人が待っているんだ。

いやはや、何て馬鹿な所に来たものだと感じた。

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やがて縫ぐるみを乗せた幾つかの大きな船が現れて、音とダンス、

そして本当に強烈な放水だ。

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これって、真冬にもやるんかな???

いやいや、水を浴びるってのも結構楽しいし、それに軽快な臍だしダンサーが良いね。

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しばし見とれていたらショーは終わって、群衆は動き出していた。

何処へ行けば良いのか、ともかく全体を把握しなけりゃ判断もつかない。

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と言う訳で、あっちをうろうろ、こっちをうろうろ、何処も長蛇の行列である。

疲れ果てて、70分待ちの列に並ぶことにした。

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誰もが愚痴ひとつ言わず、この時間を楽しげに待っている。

否、暑さに参って眠っている子供も何人か・・・・

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それでもこの暑さの中を立ち続けるんだから日本人は辛抱強い。

これはあれだね、大阪万博からの伝統なんだ。

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あの時も長い長い行列をして「月の石」を観たっけ。

とにかく日本人は好奇心がおおせいだ。

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それにTDLは若者仕様で作られていて、年寄りには向かないな。

そういゃあ~、広い園内を見渡しても還暦過ぎは数えるほどしか見なかった。

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それにコースター乗り場なんぞに、年配者と心臓の弱い人は御遠慮くださいとか・・

私はその両方なんだが、好奇心の方が勝っていた。

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長い行列の挙句、山の中を急降下するあのスプラッシュ・・何とかに乗ったんだ。

いゃあ、心臓が一瞬止まったね・・・・その後動いたから良かったけど・・。

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見渡したら若者ばかりで、コースターにしがみついてたジジィは私だけだった。

そんなこんなで遊び疲れて、気が付いたら日も暮れて20時を過ぎていた。

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あ~、どうしたら子供に還れるんだろうか?

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2013年9月 3日 (火)

ディズニーの不思議

舞浜にTDLが出来てもう30年になる。

この夏、その30周年と言うこともあって、より一層多くの人々が押しかけた。

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バブルの頃にリゾート法なんてのが出来たこともあって、

全国各地にテーマパークなるものが雨後の竹の子のように作られた。

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そして、バブル崩壊と共にその多くは苦戦を強いられて、その数も激減しちゃつた。

しかるにTDLは依然として気を吐いている。

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一体何が人々を引き付けてきたんだろうか?

TVアニメでしっかりと馴染みになったマウスに出会うことが出来るからだろうか。

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しかしキャラクターの魅力なら・・・・キティーだってあるだろう。

非日常の世界なら、他のテーマパークだってあるだろうに・・。

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そう言えば、劇団四季のキャッツが初演から30年目に入っている。

あれは疑人化した「猫」の世界だが、人の心に訴えることで永らえてきた。

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一方の「ネズミ」は、無心であることが魅力なんじゃないか。

猫ほど小利口じゃないし、本当は弱い動物さ。

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そのネズミがこんなにも愛らしく振る舞う世界はここだけだからね。

もちろんTDLの秘密は、新たにこの世に登場してくる子供をターゲットにしたことだろう。

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子供は無垢だから、彼らに飽かれるってことはない。

その子供に親どもが引っ張られてくるって寸法さ。

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それに、昔の子供も・・・たかが縫ぐるみに「キャー」と大喜びしている。

もう一つディズニーの魅力は、サービスのプロが純生で演出するってことかな。

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更にオマケは、ここに来ると難しいことを考えなくって済むってことだろう。

だって、誰一人難しい顔をしたヤツはいなかったぜ。

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遊ぶって事にも色々とあって、ここでは人が無心になれるんだろうな。

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2013年8月31日 (土)

秋来ぬと・・

明日は二百十日である。

その貞亨暦にあるとおり、台風15号の襲来となった。

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しかし、この遠州地域は稀に見る干天続きだったから、恵みの雨になるだろう。

このところ、鰯雲などに秋の気配が少しずつ感じられる様になった。

特に朝晩は、ひんやりとした風が心地良い。

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それも、この二百十日を過ぎると急速に秋になるはずだ。

「秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる」〔藤原敏行〕

それにしても、今夏の酷暑と少雨には恐れ入った。

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作物はすべからく喘いでいたし、私も潅水で随分苦労した。

今水田にコンバインが走り回って、一斉に稲刈りが始まっている。

気温が高かった分、収穫時期が早まったのだ。

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それも「日照りに凶作なし」で、灌漑用水の潤沢な故に豊作だろう。

秋の声を聞いた途端に「夏も終わっちゃうのか・・」と一抹の寂しさを覚える。

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昨日まで、あのジリジリと照りつける太陽と熱風に辟易していたのにである。

今年の夏はもう二度とやってこないし、こうやって年年歳歳を費消していく。

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気だるかった今年の夏も、もう終わりなんだ。

しかして私にとって、十分な夏であったろうか。

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あの夏の花火は、あの時限りのものなのだ。

「秋風起って 白雲は飛び ・・・・・・ 少壮 幾ばくの時ぞ 老ゆるを 如何せん」〔武帝〕

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